ファミリー層をターゲットとしている回転寿司ですが、実は一人でしっとりとお酒を呑むのにも向いているのだとか。今回はなぜ回転寿司が「おひとりさま」に向いているのか調べてみました。
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『おひとりさま』とは
今でこそ、普通に使われるようになってきたこの言葉『おひとりさま』。
何気なく口にしたり、人が使っているのを聞いたりすることがありますが、この言葉はいつごろから使われるようになったのでしょうか?
遡ってみるとこの言葉が流行りだしたのはここ数年で、もともとは今とは少し違った使われ方をしていました。
もともとは【女性が一人で自由に自分の生き方を決め、自立した人間として趣味や旅行を楽しむ】という意味がありました。
それが次第に意味が変化し、今では主に「お店に一人で行く人」のことを指す言葉として使われるようになっています。最近では、いろいろな場面で聞くことが増えた「ひとり〇〇」ですが、どのようなものがあるのでしょうか。
「ひとり◯◯」が流行った背景
例えば「ひとり焼肉」や「ひとりラーメン」などの言葉をよく耳にするかと思います。今では、なんとなく複数人で行くイメージのあるお店に訪れる際に「ひとり〇〇」と使われがちです。
しかしこの背景には、一人で何かをすることに慣れている世代とそうではない世代がいることが影響しているかもしれません。
例えば、現代の30代前半までの人たちは、学生時代に試験勉強のためにファミレスやカフェを利用したり、あるいは待ち合わせの時間つぶしに使ったりと一人でお店に行くことにあまり抵抗がないのも事実です。
もしかすると一人でお店に行くことに抵抗がある世代と、そうではない世代がはっきりしてきたことにより、「ひとり〇〇」という言葉が浸透したのかもしれません。
また、2009年頃にも「おひとりさま」をテーマにしたテレビドラマも放送され、「ひとり〇〇」や一人で何かをすることのハードルが下がった可能性も考えられます。
回転寿司が『おひとりさま』に向いている理由
では、具体定期になぜ回転寿司がおひとりさまに向いているのか説明していきます。
1.新鮮な魚が食べられる
回転寿司なので新鮮な魚が食べられることは当たり前ですが、最近ではお刺身の盛り合わせを用意しているところもあります。
お寿司だと酢飯でお腹が一杯になってしまうので、刺し身でちびちびと飲めるこのメニューは、ある意味おひとりさまにもぴったりのメニューかも知れません。また、自分が好きなお寿司を自分のペースで食べられるのも満足度UPのポイントでしょう。
2.アルコールメニューが豊富
なんとなくイメージで、お店においてあるアルコール類がビールとハイボールだけと思っている方も多いと思います。しかし、店舗にもよりますが、最近ではチューハイ系やワイン、一部カクテル類、日本酒まで用意してあるお店もあります。
気分に合わせてビールからハイボール、最後は日本酒のような飲み方もできる訳です。こうなったら下手な居酒屋に行くより、充実した晩酌になることでしょう。
3.カウンター席がある
ファミリー向けのボックス席が当たり前になってきている回転寿司ですが、必ずカウンター席もあります。
来店した時間にもよりますが、カウンター席は比較的、空いていることが多く、左右の席が空席の場合、他人からの視線も気にすることなく食事を楽しむことができるでしょう。
4.揚げ物のメニューが豊富
サイドメニューが充実している回転寿司ではいろいろな揚げ物が食べられます。
以前からあったフライドポテトや鶏の唐揚げはもちろんのこと、エビの天ぷらやアジフライも食べることができるようになりました。
日本酒のときは天ぷら、ハイボールのときはアジフライのように食べ分け、油っこくなった口をさっぱりさせるためにお寿司を挟めば、永遠に飲めるかもしれません。
5.シメのラーメン
お酒を飲んだとき、皆さんは最後に何が食べたくなりますか?
居酒屋で飲んだ場合、シメにはおにぎりやお茶漬けなどがありますが、回転寿司では、魚の骨からしっかり出汁をとった濃厚な魚介ラーメンを食べることができます。
「シメにラーメン食べに行かない?」といざお店を出ると、再度お店に入るのもめんどくさくなり、結局帰ってしまうこともあるかと思います。
しかし、回転寿司ではラーメンが用意されているため、ここだけで完結することができます。
また、量を普通のラーメンより小盛りで若干少ないため、シメには最適。まさにおひとりさまの為のメニューなのです。