10月28日に明石沖での、活きアジを使ったボートノマセ釣りへ出かけた。潮の流れから時合いを予測し、見事ハマチ&メジロのキャッチに成功!
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・丸山 明)
目次
播磨灘で青物狙いのポイント
播磨灘の沖釣りエリアで、青物を狙う代表的な釣り場は明石海峡周辺や鹿の瀬一帯が実績のあるポイントです。特徴はなんと言っても潮の流れが速いことです。
ここには、アジやイワシのベイトが集まり、青物のエサ場になっています。釣り人は、今日はどのエサ場に群れが集まっているのかを探し、そのベイトの中に仕掛けを投入することになります。
エサ場は、時期によって違ってきますし、潮の流れや時間帯を含めてすべての要素で変化します。このエサ場を時期や時間帯、天候などから探っていきます。そしてベイトのアジの群れの中に、ジグやサビキを紛れ込ませ青物を狙います。
青物のエサ場は、プランクトンが潮流で巻き上げられ、それをベイトであるアジやイワシが捕食しに集まる場所になります。
潮流と時合い
潮の流れを読むことがとても重要で、特にカケアガリなどは、彼らのエサ場になることが多いです。
潮流速度のピークが、釣り場で4kt強から3ktに時合いが来るものとして、釣行時刻を組み立てます。また、夜明け出航で、アジを確保する時間を差し引いて、ポイント到着時刻も要素にします。基本的に朝一番は外せない時合いタイムで、お腹を空かしている魚たちを狙います。
当日の状況と作戦
当日、10月28日の明石海峡の潮流は、西向きの上げ潮で最速は8時前の6.2ktとかなりの速さ。夜明けに出航し、アジを確保して鹿の瀬周辺に到着する時刻は、ちょうど最速時刻の直前でしょう。
ピークを過ぎた後の潮が良く効いて緩み始めの4ktから3ktの状況が狙い目です。最初のポイントである高倉瀬の東側に向かいます。朝一番から来ている乗合船もいくつかいて、どうやらサオが曲がっている様子です。
魚探の反応にもベイトを追いかけるハマチの姿が出てきます。
ノマセ釣りの釣り方
ラインPE2号、ハリス10号での一般的なノマセ釣りの仕掛けです。ハリにエサのアジを付けて泳がすだけという単純な釣り方ですが、これがまた面白い。まずは、実績の潮筋を4kt以上の潮の流れにボートを乗せます。
水深は35mで、そこから2~3m上をアジを泳がせ、水深20m弱と段々浅くなるカケアガリをトレースして登っていきます。
モーニングハマチ登場
水深28mで前アタリ、少し送り気味にして待つと、力強いアタリが出ます。アワセて巻き上げたのは、45cmのモーニングハマチでした。
朝一番の1匹目は、ほっとしながらも嬉しい1匹です。ボートを潮上に移動させ、同じラインを流していきます。また同じサイズのハマチが来ました。どうやら同じエサ場で食べている群れのようです。
ハリ外れが連発
しかしこの連続ヒットの後が続きません。アタリは出るのですが食い込みが悪く、うまくハリ掛かりしません。
気分転換で流れを変えるために、上あごにかけていたハリを鼻掛けへ変更し再度投入。しかし再び乗ったと思ったら、また痛恨のバラシ。
掛かっていた魚がサワラだったようで、ハリスから切れてしまいました。さらにもう一回サワラが続き、今度はアジの頭だけ残って上がってきました。
かけ上がりトレースしてメジロ!
アジを泳がせるタナを間違えないように、かけ上がりをトレースしていきます。トレースする際のポイントとしては、底層を引きずらないこと。
青物はベイトの下についており、上にいるベイトを狙っています。青物よりも下のタナに仕掛けを投入してしまうと、もちろん釣れません。カケアガリのトレースは慎重さが大事になってきます。
周囲の船と比べ、アタリがない場合には、タナの深さを間違っているミスが多くあります。
そうこうしている間に、アタリが来ました。前アタリが出て、少しラインを送るといきなり走りだしました。
弱めのドラグ設定にしていたので10m近くラインが出て、止まったところで巻き上げです。ハマチとは違う強い引きで、メジロ(ワラサ)でしょう。しばらく失敗が続いただけに慎重になりながらも強い引きを楽しみながらネットイン。
釣り上げた魚は、70cmほどのメジロです。肉厚もあり、強そうで、口元にはタイラバのハリをぶら下げていました。タイラバは、パワーで逃げ切れたのでしょうが、今日はそうはいきませんでした。
転流のタイミングでハマチ追加
その後、ハマチを追加したところで潮の流れは2.8ktと遅くなりました。11時に潮は転流します。この上げから下げに変わる前後の一瞬に大物の確率の高いポイントがあるため移動します。
上げ潮の最終0.3ktの動きの時に食ってきました。しかし、レギュラーサイズのハマチのようです。そしてもう一度、下げ潮が動き始めた瞬間にも食ってきましたが、これもハマチサイズです。
群れの中でハマチが先に食いついたのだろうとは思いますが、潮が良く動くのが鹿の瀬一帯のセオリーなのに、ここだけは違います。
サイズは小さかったですが、不思議なマジックは今日も健在で、次回はブリが食ってくる期待を持ちながら11時過ぎに沖上がりとしました。