いよいよ夏!これからウィードも濃くなり、バス釣りの最盛期を迎えます。バスの代表的なフィールド「野池」。新規開拓で自分だけのフィールドを見つけるのもバスフィッシングの醍醐味です。今回は「野池」の新規開拓で注目すべきポイントを3つにまとめました。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部)
「野池」の概要
野池は大きく分類すると、自然にできたものと灌漑用水を確保するために人工的につくられた農業用のものの2種類が存在します。
その数は日本国内に約21万個あると言われており、バス釣りではメジャーなスポットもあれば穴場もあります。
国内「野池」数ランキング
ちなみに、野池の数ランキング1位は兵庫県、2位は広島県、3位は香川県となっています。香川県には日本一の溜池『満濃池』などがあるため、野池のイメージが広く普及していますが、兵庫県はちょっと意外に思う人も多いのではないでしょうか?
実は、野池群と呼ばれる地帯とこれまた野池で有名な淡路島があるため、野池数ではトップとなっているのです。
これだけ数がたくさんだと、新しいポイントを探し出すのも一苦労。新規開拓の際のポイントと注意点を解説していきましょう。
1,バスが釣れる野池の探す
野池と有名リザーバーの違いが、google検索で固有名としてリザーバーまたは野池の名前がヒットするかどうかにあります。リザーバーのように大きいフィールドなどは釣果も名前も数多くでてきますが、大小様々な野池となると、そうはいきません。
1-a:ネットで検索をしてみる
兵庫県のように、全国にも野池群と呼ばれる地帯が必ずあります。先ずは、野池群を探します。その野池群の中には、必ずひとつふたつ、有名な野池があります。有名な箇所をいくつかピックアップしておきます。
しかしネットで情報が多いポイントは多くのアングラーが訪れるためスレていることが多く気難しいバスが多いのも事実です。しかしいくつかピックアップしておくことで、野池単位でのランガンが可能になります。
そこからカーナビやgoogleマップを駆使して、近場の野池を探していきましょう。
1-b:有名湖や池から辿っていく
たいてい灌漑用水として作られている溜池は、山から低い土地へと段々に2~3個作られ、また繋がっています。春から夏にかけて、農作物用に水を引いたり、冬に、野池を乾燥させるために水抜きをしたりする際に、上流部に位置するバスが下流部に流されてくることがあります。
つまり他水源から入ってきていることも多いので有名スポットの近くを狙うのもおすすめです。しかしだからといってむやみに他水域へ放流は絶対にやめましょう。法律でも禁止されています。
2,ベイトとストラクチャーのチェック
先ずは、タックルを持たずに野池のベイトチェックを行う。広すぎる場合は、ある程度ストラクチャーなどバスがいそうな場所だけをチェック。もし先行者がいるのであれば、釣れているかどうか聞いてみましょう。ローカルの人であれば、新しい有意義な情報をくれるかもしれません。
2-a:ベイトをチェック
小バスまたはブルーギルの有無。小バスは言わずもがなですが、ブルーギルも重要なキーになります。ブルーギルが住んでいるところには、バスも共存していることが多いのでブルーギルを目視できるところは期待が持てます。それと同時にベイトのチェックもしておきましょう。ゴリ系の魚やフナ・鯉、または場所によってはザリガニなどサイトで確認できるはずです。
もし子バス、ブルーギルだけでなく他のベイトも皆無の場合は、場所移動をした方がいいかもしれません。
ここで注意したいことが、オタマジャクシの数です。もし、オタマジャクシが護岸に大漁に気持ち悪い程いる場合は、その野池にはバスはおろか、ブルーギルですらいない可能性が高いです。オタマジャクシなどはバスにとってもブルーギルにとっても格好のエサなので、大量にいることすなわち天敵がいないということになります。
試す必要すらありません。移動しましょう。
2-b:ストラクチャーの有無
野池には谷池と皿池の2種類に別れます。谷池は山間部に位置している場合は、シェードなど攻めるポイントがありますが、皿池は目視できるストラクチャーなどが少ない場合があります。
そういった場合は、ウェードやカバーを探しましょう。またそれすらない場合は、野池の角など変化のある箇所を狙います。
また悲しいことですが、木に引っかかったルアーや釣具のゴミが落ちている場所は、釣れる可能性が高いです。フィールドの保全も兼ねてゴミの回収をして、フィールドをチェックしてみましょう。
3,各野池を10キャストのみで見切る
野池開拓にとって一番大事なことが、如何に数多くある野池から釣れる野池を絞り込むかにかかってきます。
野池ランガンをする際には、車での移動を行う人が大半だと思います。車にはたくさんのタックルがあるかもしれませんが、一番いいのは、バーサタイルなタックル1本、多くとも2本に抑えてフィールドチェックを行うことです。ベイトならMクラス、スピニングならLクラスのロッドがおすすめ。
ひとつの野池に時間をかけすぎると、開拓する時間がなくなってしまうため、野池チェックも要所、要所のみをチェックしましょう。
3-a:ルアーセレクト
スピナーベイトなど手返しの良いルアーで各ポイントをチェックする。10キャストだけなど数を決めておくと、見切りがつけやすくなります。
広範囲を探る場合は、スピナーベイト等が適していますが、バスがここにはいそうと思う場所には要所、要所でノーシンカーやワッキーなど、点の誘いができるワームで探ることも忘れずに。
3-b:見切る勇気も必要
ココが一番むずかしい。もしベイトは見つかったが、釣れないもしくは小バスしか釣れないなどの場合は一旦見切る。夕マズメなど時間を変えて攻めてみることで、ランガンのスピードを上げることができます。
また夕マズメにデカバスがドカンということもよくあります。
野池を攻略する上で注意する点
もちろんですが、釣りが禁止されている場所では釣りはやめましょう。また田んぼや畑に面している場合、釣りは控えましょう。
他に道路に隣接している場合や人通りがある場合、木や草などに囲まれているポイントの場合キャストに気をつけないと思いがけない事故につながりますので必ず後方確認をしましょう。
そして野池ランガンで一番気をつけたいことが駐車場問題です。ほとんどの野池には駐車場が隣接していません。近隣の住民に迷惑がかからないように、少し離れていてもパーキングに停めるようにしましょう。
ルールを守って楽しい野池開拓をしてみてはいかがでしょうか!
<高橋竜太/TSURINEWS・WEBライター>