盛夏が近づくにつれ水温が上昇。ショアからも青物が狙える時期が到来だ。今回は、神奈川県西湘の小八幡海岸で回遊魚のブリ族をショアジギングで狙う。
(アイキャッチ画像撮影:別冊2019 SALT GAME PRESS編集部)
ショアジギングで青物のチャンス!
夏が近づくにつれて面白くなるルアーターゲットが、青物を中心とした回遊魚。文字通り、いつもは沖を回遊するが、水温の上がってくるこれからの時期はベイトの接岸など、諸条件によって陸からも狙える。
定番のジェット天ビンの先に弓ヅノをつけたサーフトローリングのほか、近年ではメタルジグで狙うショアジギングが人気だ。
神奈川県西湘の小八幡海岸
6月20日(木)、神奈川西湘の小八幡海岸へ向かった。このサーフは、東に国府津海岸、西は酒匂(さかわ)川に挟まれた1kgほどの海岸で、波打ち際は砂に小石が混じり、100m沖で水深5~8mほどと、回遊魚の実績が高いポイント。ハイシーズンとなると、隣接する国府津海岸は人、人、人…。しかし、こちらは条件はあまり変わらないが、さほど混雑はなく、駐車スペースからエントリーしやすい点もあって選択。
近況では、20~30cmほどのワカシやショゴ(カンパチの幼魚)の釣果が上がっている。
現地に到着したのは3時半ごろ。西湘バイパス脇の有料パーキングに車を止めると、すぐ目の前が海岸なのでアクセス抜群。さっそく準備を済ませ、まだ薄暗いなかサーフへ向かう。3本ある突堤の真んなかから、やや国府津寄りでスタート。波は静かで潮色もいい。
当日のタックル
タックルは10.7ftのシーバスロッドに、ハイギアのスピニングリール。ラインPE1.2号にリーダーはナイロン30lbを1.5mほど結束、ルアー交換しやすいようにクロスロックスナップ0号を結ぶ。
カルティバ『投技ジグ』で挑戦
まず始めはカルティバの「投技ジグ30g」。カラーはグロー系をチョイス。あらかじめフロントのアイに、細軸で刺さりのいいフックが標準装備されているので、ジャレつくようなバイトでもフッキングしやすい。さらに、フラッシャーが付いているため、アピールど同時にフォール時ハリが上を向くので、根掛かりしにくい。
ボディーフォルムから、ジャークすれば左右にキレのあるダート、ただ巻きならミノーのようなローリングアクションを演出。
キャスト後、まず着底させ、軽くアクションを入れながらリトリーブ。そうすることでジグが小さく左右に動き、ボトムから表層まで斜め上に引くことで幅広いレンジを攻められる。
ファーストヒットはヒラメ!
数投目、波打ち際から20mほどで、この日最初のアタリからフッキング。慎重に寄せてくると茶色い魚体が見えた。
正体は30cmくらいのヒラメ。本命の回遊魚ではなかったが、サーフでは定番の嬉しいゲスト。
リリース後、同じように攻めていくと、立て続けにバイト。今度は重量感こそあまりないが、左右に泳ぐファイトから本命の回遊魚に違いない。
続けてのヒットは本命ブリ族!
上がってきたのは25cm級のワカシ。小さくても本命。時合いを逃さないよう、すぐにキャストを再開すると、数分後にまたヒットして同サイズを追加。
群れが抜けたのか、アタリが消えたところでルアーを「投次郎」にチェンジ。このジグは、タングステン製なみのコンパクトなシルエットで、小型の青物には、より有効なはず。こちらも投技ジグと同様、フックがあらかじめ付いているのですぐにキャスト可能。
すると、さっそくアタリが復活してフッキング。サーフにずり上げた。さらに、キャストを続け1尾を追加。6時過ぎ、完全に魚っ気がなくなったところで納竿。
これから夏本番に向け、ひと潮ごとにサイズはよくなり、ゴマサバやソーダ、小型のシイラなども回遊。手軽で楽しいショアジギングを楽しんでみてはいかがだろうか。