ムギイカが終盤を迎えたが、一方でマイカ(ケンサキイカ)が釣れ始めたとの情報を耳にしたので、早速6月21日、福井県小浜市へメタルティップラン釣行をしに赴いた。
雷は好釣のサイン?
ムギイカが終盤を迎えマイカ(ケンサキイカ)が釣れ出したとの情報をキャッチし、いてもたってもいられず6月21日、福井県小浜市へと向かった。
港に行く途中、小浜で老舗のビック釣具店へ寄ったのだが今にも降り出しそうな空模様でオマケに雷が鳴り出した。
しかしお店の方にお話を伺うと、雷は「イカおこし」と言われイカを呼んでくるそうで期待に胸が高鳴る。
佐藤丸でメタルティップラン
今回お世話になるのは知る人ぞ知る犬熊の佐藤丸だ。
私は初乗船となるのだが若狭湾を知り尽くした気さくで豪快で楽しい船長が好ポイントへと案内してくれた。
雨も上がった18時前に出船したのだがポイントに着くと土砂りの雨が待っていた。水深は約40m。釣り座は左舷胴の間、つまりド真ん中だ。
この日のプランはマイカ(ケンサキイカ)狙いの半夜便。
中層でケンサキヒット!
基本はイカメタルだがオモリグ(上にオモリを付けて下にロングハリスからエギを付けた仕掛け)やスピニングタックルにティップラン用のエギを付けてロングキャストからティップランをやられる方、イカメタルでも上に3号位のエギに下は軽めのスッテを付けている方もおられ、皆さん自由にやっている。
雨も小降りになり集魚灯をライトオンするとその方達に良型ケンサキイカがヒット!
これがこの船のスタイルなのかと戸惑いながら私はメタルティップランをメインにやってみた。つい最近この船に乗った上田氏の情報を元にべた底で底を叩くように誘うがアタらない。タックルもメタルティップランから乗せのイカメタルに変えてみるが状況は変わらなかった。
しかし釣り座は胴の間。つまり前や後ろより若干暗いのでイカは必ず浮いてくると確信。
再びメタルティップランに変え、べた底を見切り水深25mからシャクリ上げ止めシェイクを多用すると17mで待望のケンサキイカがヒット!
ステイでのヒットが連発
やはり読み通り早くもイカは浮いてきている。試行錯誤して狙いを定めて釣ったイカは格別だ。
その後は浅い棚を中心にメタルティップランで誘いを繰り返す。船中ポツリポツリと釣れる中、群れが入って来るタイミングで一気に釣り上げて確実に数を伸ばしていく。
シェイクして止め若干のステイの後ヒットするパターンが多かった。圧巻だったのが高速ただ巻きから止めた瞬間に明確なアタリがありヒット。この時ばかりは「これスッゲー!」と思わず声を発した。まさにメタルティップランが炸裂した瞬間だった。
当日は3段仕掛けで挑戦
この日のメタルティップランは定番の3段仕掛けだがイカメタルではほとんどやらないマルイカの直ブラ仕掛けを試してみた。
1段目のドロッパー(浮きスッテ)のカンナ部分に直接リーダーを結びラインとスッテが直線になるイメージ。
直前にメタルティップランのテスターでもあった三重の加藤氏にアドバイスを頂いたメタルティップランに限らず先調子のロッドを使用する掛けのイカメタルでも効果を発揮する仕掛けだ。
場を休ませることも大事
そして不思議な実体験をご紹介しよう。
納竿30分前になりアタリも止まったので予備のタックルを片付けてしばしの休憩を挟んだ。
終了5分前になってもうヒットはしないだろうと思いながら水深15m付近まで一気にスッテを落としシェイクして止めるとなんとアタリがありヒット。しかも2連続ヒット!
この日はアタリも小さめで触腕掛かりが多くイカも相当プレッシャーを感じていたのだろう。
そのせいか少しの間でもポイントを休ませたことでヒットしたようだ。
アタリがない時に焦って頻繁に誘うより少しポイントを休ませる事も必要だと思わされる体験だった。
引き出しの1つとして覚えておく事にした。