汗ばむような日が増えてくるのにあわせるように、夕方から出船する船宿も増えてきた。今回は、東京湾夜釣りのメリットや日中の釣りとはちがった注意点などを紹介。
夜釣りのメリット
1,釣りやすい
魚や釣り場によって、日中よりも夜のほうが警戒心が薄れ、釣れるというケースが多い。また、エサで使用する青イソメは夜の海中で光るとも言われていて、有効に作用するというメリットがある。
2,早起き不要
また、早起きに自信がない釣り人には特におすすめ。また、週末の仕事終わりに職場から直行という人も少なくない。
3,夜景を堪能
そして、工業地帯の岸壁周りなどを狙うことも多く、夜の海上から工業地帯や遠くに見える繁華街などの夜景を眺めるのもオツ。
4,道路渋滞の回避
交通関係でもメリットは多い。週末の所要道路は上り線(東京方面へ向かう路線)は帰宅渋滞で渋滞になりやすいが、逆は空いていることが多い。反対車線の渋滞の列を見ながらスイスイとちょっとした優越感もある。
また、日中は観光を楽しみ、渋滞する時間帯を避けるように夜釣りを楽しんでから帰宅するというのも手だ。
主なターゲット
前述で上げたように、夜の方が釣れるという魚が主なターゲットとなる。代表的なものが、メバルやカサゴ。勘違いされやすいが同魚は夜行性というわけではない。
普段は岩陰などの暗い場所に身を隠しているが、光量が少ない時間帯はそういった陰から姿を出してエサを探すようになるのだろう。これからハイシーズンを迎えるアナゴも同様。
必須アイテム
防寒着…この時期、日中は暑くなることが多いが、夜はまだまだ寒いこともあるので、防寒対策は必須。軽く羽織れるような上着を一枚用意しておいた方がいい。
ヘッドライト…また、大抵の船上は照明がついているが、手元は暗くなる。エサ付けや仕掛けを結び直す際に手元を照らしながら両手がフリーになるヘッドライトはマストアイテム。
ただし、ヘッドライトなど照明機器は海面を照らすのはご法度。また、陸上などにいる人や別の船に向かってオン/オフをみだりに繰り返すのもNG。なにかしらの合図や、緊急事態の伝達などと勘違いされることもあり、他船の航行に支障がでかねない。
発光体…ケミホタルなどの発光体を仕掛け丈夫に付けることを勧める。暗いので投入した仕掛けの位置が分かりにくいことが多く、回収時にオマツリしたり、サルカンを巻き込んで穂先を折ってしまうなどの事故も少なくない。そのための目印として発光体を使うのが有効。
特に慣れていないビギナーには前述のようなトラブル回避のためにも是非使ってほしい。
酔い止め…主な釣り場は湾内の近場なので大きな波の心配はないが、夜になると周りの風景が暗くなるため、昼は酔わないが夜は酔いやすいという人も中にはいるようだ。心配であれば酔い止めを用意しておくといいだろう。