スルメイカ釣りで好釣果を得たいと思うと、シャクリなどの誘い方に意識が行きがち。しかし、小細工よりも釣り全体の効率を上げ、バラシを減らすことが重要だと唱える船長もいる。今回、三重県鳥羽沖での実釣を通し、押さえるべき要点を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井)
鳥羽沖のスルメイカ釣り
本稿で紹介するのは、主に太平洋側で行われている日中の釣り。7~15本のプラヅノが着いた仕掛けに150~250号のオモリを装着し、水深100~200m台のタナで仕掛けをシャクり続ける釣りだ。自分の体はもちろん、電動リールが受ける負担も大きいため、パワーに余裕のあるしっかりした道具立てで臨む必要がある。
数が釣れて誘いも楽しいスルメイカ(提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井)勝丸で実釣
それではここから、押さえるべき要点について実釣を通し紹介していく。釣行したのは8月頭、フィールドは三重県の鳥羽沖。
アングラーは電動リール用バッテリーでお馴染みのビーエムオージャパンの黒川さんと浦野さん。乗船したのは鳥羽市国崎の勝丸。スルメイカのほか、タテ釣りやタチウオなど多様な釣りを楽しませてくれる遊漁船だ。
多彩な魚を釣らせてくれる勝丸(提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井)使用タックル
ポイント到着と同時に黒川さんらはタックルの準備を進める。サオは1.5~1.8mのスルメイカ専用ザオ。リールは黒川さんがシマノ・16ビーストマスター3000XP、浦野さんが同・22ビーストマスターMD6000。
2種のリチウムイオンバッテリー
それぞれの性能とパワーに合わせ、3000XPにはビーエムオージャパンの「リチウムイオンバッテリー13.2Ah」を、MD6000には「リチウムイオンバッテリー14.4V/26.4Ah」を使用した。
リチウムイオンバッテリー13.2Ah(提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井)13.2Ah
このうち、13.2Ahは中~大型電動リールを使う釣りをオールラウンドにこなす機種で、スルメイカ釣りにもピッタリ。
14.4V/26.4Ah
一方で14.4V/26.4Ah のほうは、強力なモーターを搭載した大型電動リールを使い、マシーンのようにスルメイカを釣ったり、大型回遊魚と持久戦をくり返すような釣りで活躍する。
リチウムイオンバッテリー14.4V/26.4Ah(提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井)性能も抜群
メガ容量の本機だが、サイズは意外にコンパクトで重量も2.7kgと軽い。当然ながらバッテリーとしての性能も優秀で、電動リールがその性能を極限まで発揮するために必要な高い電圧を発し、その持続性も同クラスの鉛バッテリー(22Ah)に比べて圧倒的だ(60W放電比較テスト)。
60W放電比較テストの結果(提供:週刊つりニュース中部版編集部・五井)

