いよいよ小トン(10kg未満のビンナガ)が交じりだしたトンジギ。小気味よい豪引と連鎖を楽しみたいと、12月7日に三重県志摩市和具の遊漁船に単独釣行した。午前6時に出船。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋)
トンジギが本格化
私はトモ、そして同船の川島さんはミヨシを選択した。胴は若くて元気なグループが2組入り、8人の満船だ。ポイントまで約1時間で到着。前日も中トン交じりで7匹と数も上がっている。
7時すぎに手巻きタックルで開始。思った以上に風が強く、ウロコジグシルバー400gを装着して開始したものの、指示ダナの80〜100mラインが2回程度で回収となった。
開始早々僚船からヒットコールが入り、中トンが上がったとのこと。早朝から時合いに突入だ。これに続いて本船も胴のアングラーがヒットし、しばらくやり取りしていたが、ラインブレイク。PEラインが古かったようだ。
船中「中トン」が登場
僚船から次々にヒットコールが入るなか、8時を過ぎやっとミヨシから2番目のアングラーがヒットさせてくれた。10kg程度の本命だ。ライン出しで150mとのこと。強風のため、恐らく80〜100mのタナだろう。
私もこの時合いで何とか魚信を取りたいとシャクり続けたが、反応は出ない。8時半ごろ、左隣のペアにヒットし、引きもかなり強そうだ。時間はかかったが、上がってきたのは先ほどよりひと回り大きなサイズの中トンが上がった。
この時合いに乗じたいと思うが、そうこうしているうちにアタリは遠のいていった。時合いは必ずと言っていいほど、2回はくる。それを信じて、体力とモチベーションを維持できるかが、このトンジギのキモだ。
筆者にも本命ヒット!
長丁場に耐えられるよう、9時前に電動タックルへチェンジした。一定速でリーリングしながらロッドを振り続ける。しかし反応はないまま、時刻は過ぎていきやがて11時となった。船長から時合いはこれからだと、励ましのアナウンスも入るのだが、依然として反応はない。
疲れはピークになり、ロッドを置くアングラーもチラホラ。トンジギは休んだら試合放棄。とにかく続けていれば何らかの反応は出るはずだと自分に言い聞かせて、サオを振っていた。
風は治まり、バーチカル状態で雰囲気はなかったが、チャンスは突然訪れた。休憩アングラーが出始めた正午、ティップが舞い込んだ。強くアワセを入れるとヒット。早速タッチドライブを高速にして巻き取り開始。タナは120mだ。
ドラグが滑りだしたのでタッチドライブを切って、ピックアップボタンでポンピングスタート。船長が見守るなか、スムーズに引き寄せた。船底近くで急に反転して走り回ったが、ようやく船長の構えたタモに無事に収まりひと息ついた。
今後も期待大
僚船からヒットコールが続き、雰囲気は最高潮。もう1匹何とか追加したいと粘ったが、本船には配当はないまま沖上がりの午後2時を迎えた。
乗船場で検量すると、私は9.6kgで、中トンは17.5kg。9匹の本命に33kgのキハダマグロを釣り上げた他船情報もあった。トンジギはこれからだ。おいしいマグロを求めて足しげく通うことになるだろう。
<週刊つりニュース中部版APC・伊藤明洋/TSURINEWS編>