吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【椎の木湖のデカベラを狙う!:第2回】

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【椎の木湖のデカベラを狙う!:第2回】

テーマは「椎の木湖のデカベラを狙う!」。2号桟橋331番で竿18尺両グルテンなんちゃって底釣りでスタートした吉田。ところが開始から2時間たってもウキは動かず最悪の幕開けとなった。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)

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ヘラブナ釣り 淡水の釣り

底近くが狙い目?

取材日前日、吉田はこんなことを話していた。

吉田康雄

「大型を狙うなら水深があるエリアでの底近くが面白いと思います。現に情報では釣れているみたいですから」

 

底近くとはどういうこと?

吉田康雄

「エサは両グルテンでタナは下エサトントンくらいから始めます」

 

くらいってどういうことよ?つまりタナは決めないってこと?

吉田康雄

「はい。アタって釣れてくるなら、それが完全底釣りだろうと深宙だろうとこだわりません。あくまでスタートは下エサトントンってだけです」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【椎の木湖のデカベラを狙う!:第2回】放流状況(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

つまりチョウチン釣りの延長みたいな釣り?

吉田康雄

「そうですね。なのでハリスも長めです。フォールで触らせてナジミ途中にアタリが出ればベストなのですが」

 

何だか欲ばりな釣りのようにも見えるし中途半端な感じもするけど。

吉田康雄

「そうなんですけど、これが効く時があるんですよ。とくに大型の新ベラが放流された直後などはチャンスですね」

 

だとすればおあつらえ向きじゃない!確か大型大会の二日前、つまりは11月23日(土・祝)に今期3回目の放流がおこなわれたはずだよ。内訳は確か1300~2100g超が1.5t、平均重量1580g、最大2169gだそうだよ!

吉田康雄

「そうなんです。なので楽しみで仕方がないんですよ!」

 

じっくりセッティング

意気揚々と釣り座331番(水深5.2m)に着座した吉田。18尺竿を継ぎ、予定どおりハリス60-80cmで、宙でも底でもないタナからスタートした。ウキは0.8mm径グラスムクを装備した吉田作ディープストーリーG5番。エサはこの手の釣りでは定番だと話す新べらグルテン底50㏄+グルテン四季50㏄+水100㏄。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【椎の木湖のデカベラを狙う!:第2回】スタート時のエサ(提供:週刊へらニュース編集部 関口)
吉田康雄

「これでもしエサ持ちが悪くなったらわたグルなどの繊維系をブレンドに加えますが、スタートはこの2種から始めることが多いですね」

 

ウキがグラスムクのためエサ落ち目盛を決めるのに時間を要する。ウキ作者なんだから、もう少しスピーディーにできないのと感じてしまう。

吉田康雄

「関口さーん、ここで焦っては元も子もないんですよ。とくに終盤は少しずつ板オモリを切るのでどうしても時間がかかってしまうんです!」

 

それはわかっているつもりだが、せっかちな記者にはどうにも性に合わないウキだ(笑)。

とにもかくにもすべてのセッティングが終わり第一投を入れた時、すでに時刻は7時20分を過ぎていた。

吉田康雄

「大丈夫です。任せてください。これからガンガンいきますよ!」

 

 

音沙汰なく2時間経過

吉田の任せてくださいに何度裏切られてきたかわからないが、二日前に新ベラが放流されているのだから、すぐにでもアタりだすだろうと記者は思っていたし、吉田もそう信じて疑わなかったはずだ。ところが2時間経過しても釣果はゼロ。底付近に魚の気配をまったく感じられず変更を余儀なくされた。

何だよ、話がずいぶんと違うんじゃない?

吉田康雄

「いやー参りました。まさかこんなにアタらないとは」

 

まあでも、これしきのことは慣れっこだしめげる吉田でもないだろ。それで、どうする?

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【椎の木湖のデカベラを狙う!:第2回】長ハリスで勝負(提供:週刊へらニュース編集部 関口)
吉田康雄

「竿はこのままで宙釣りに転向します」

 

ちなみに今回のテーマはデカベラであって、エサに縛りはないからお得意のセットで構わないんだよ。それに開始前に話してたよね。チョウチンセットで普通にやってれば大型が交じってくるって。

吉田康雄

「そうなんですけど、今日はバラケエサを一切持って来てないんです。これ(両グル)一本に絞ってきたので」

 

両グルテンの完全宙釣りで再起を図る吉田。果たして大型への道は開けるのか!?

次回も「椎の木湖のデカベラを狙う!」です。

<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
つり処椎の木湖
この記事は『週刊へらニュース』2024年12月13日号に掲載された記事を再編集したものになります。