猛暑だった数週間前から比べれば気温・水温の低下は、確実に肌で確認できるほど秋の陣本番となった。この時期は、秋ベラの荒食い情報などが各所で騒がれている。今回紹介するのは日本一の暑さを記録したこともある埼玉県熊谷市にある中の渕。こぢんまりした池だが釣れる魚は良型。思う存分秋ベラを楽しんでいただきたい。
（アイキャッチ画像提供：週刊へらニュースAPC・皆川延康）
TSURINEWS編集部
中の渕の概況
中の渕は、1級河川の荒川に架かる大芦橋の右岸たもとにあるほぼ四角形の池。最深部は6m以上あり、釣り桟橋が設置され長竿の底釣りから短竿の浅ダナまであらゆる釣り方で良型を狙える人気釣り場。
中の渕の概況（提供：週刊へらニュースAPC・皆川延康）管理池ではないが、日釣り料金として￥500の徴収がある。毎年の放流や桟橋の維持など最低限かかる費用なので、ご了承していただきたい。釣りをしていれば、係の人が徴収に来る。年券もあるが、人数に限りがあるので、興味があったら担当者に尋ねてほしい。
池の西側に無料の駐車場と水洗トイレが完備され、ジュースの自動販売機も2台ある。
ポイント
それでは桟橋ごとに紹介していこう。
自動販売機前桟橋
入口から入ってすぐ左にある6人ほど入れる桟橋。12～13尺竿で底がとれる。ただし、底の状態があまりよくないので、底釣りをするなら15尺くらいがいい。
自動販売機前桟橋（提供：週刊へらニュースAPC・皆川延康）駐車場前桟橋
自動販売機前桟橋の左の入口から左横に延びている桟橋。この桟橋は手前から9番くらいまでが17尺竿で底がとれる。10番から奥は、底釣りをするなら19尺がお勧め。
駐車場前桟橋（提供：週刊へらニュースAPC・皆川延康）エン堤前桟橋
駐車場から見て左側縦にある桟橋で、この池の最深部が狙える。桟橋直下がドン深だが、21尺竿を出せばどこに入っても底がとれる。17人だった定員が11人となり、釣り座間隔が広くなったぶん長竿が振りやすくなった。
新桟橋
入口から見て東側の縦に延びている桟橋。この池で唯一背中合わせに釣りができる桟橋。
新桟橋（提供：週刊へらニュースAPC・皆川延康）桟橋中央部分に人が歩くスペースが設けられているので、あとから奥に入って行くのも、気兼ねしないように配慮されている。この桟橋からエン堤前桟橋向きに座った場合、18尺竿で底釣りが可能。反対向きに座った場合は、13尺で底がとれる。
東桟橋
駐車場から見て一番奥側の横に延びている桟橋。中央付近だと17尺竿を出せば底釣りが可能だ。3席ぶん減らして広くなったので、竿振りが楽になった。
なお、11月7日には放流が予定されているので楽しみだ。
釣り方とエサ
全体的に水深がある池なので、どんな釣りも可能。釣れるヘラの型がいいので道糸1号、ハリスが0.5号を標準としよう。大ゴイもいるので、太すぎる仕掛けはお勧めできない。
宙釣り
浅ダナ、チョウチンを問わず、これからの時期はセットが無難。ウドンまたはグルテンセットか、放流後の新ベラに当たれば両グルもいい。状況がよければ両ダンゴもまだいけるとは思うが、徐々に厳しくなってくるはずなのでセットの準備は必要だ。
底釣り
長竿から伝わる良型の魚の引き味は格別だ。実釣の時点ではまだまだ魚が底に着いていないようだった。今後は必ず魚が底に着くので、宙釣りよりコンスタントに良型が釣れるはずだ。
注意点は、底釣りだからといって待ちに徹するのではなく、ナジミ際の触りからアタリに連動していればOK。待ちが長いようだと、苦戦を強いられることがある。
エサは、両ダンゴ・グルテンセット・グルダンゴと、その日の状況で使い分ければいい。
＜週刊へらニュースAPC・皆川延康／TSURINEWS編＞
中の渕
入釣料：￥500（現場徴収）
