大雨が過ぎ去り、朝晩は急に寒くなり始めて本格的な秋ももうすぐそこに感じられる9月の下旬。それまでの日中の猛暑から解放されて釣りがしやすくなったのは嬉しい。そんな秋の夜長にピッタリの釣りといえば、やはりシーバスフィッシングだ。夜釣りがメインになることもあるが、夕方からじっくり釣りができるのもこの釣りの良いところだ。そして秋が深まれば多彩なゲストも混じって、楽しさも倍増!そんな釣りを今回はお見せしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
河川でルアーシーバス釣り
9月24 日(小潮)千葉県の中規模河川、村田川へ秋の良型シーバスを狙って釣りに出掛けた。今回はまだ薄明るいうちに国道下のメジャースポットへ入る。連休明けの平日とあってさすがに釣り人の姿は見えない。このポイントは比較的浅くて障害物も多く、ベイトの通り道になっているのでシーバスが潜んでいる確率が高い。
バイブレーションにアタリ
根掛かりで即ロストの危険もあるが、小潮で流れもないので、まずはバイブレーションで攻める。すると1投目からアタリが来る。正直油断していたのでアワセられなかったが、すぐに2投目を投げると、再びアタリが来る。今度はがっちりフッキングしたと思ったが、途中でバレてしまった。この魚の正体を知りたかったが、しばらくすると見切られたのか反応が消えた。
65cmシーバス登場!
辺りが暗くなるとわずかながら潮が動き出した。すると、ベイトの群れが予想通りやってきてシーバスと思われるボイルが始まる。
これをフローティングミノーやシンキングペンシルで狙ってもまず釣れない。どんなに動かしてアピールしても見切られてしまう。そう、ここでは夜でもバイブレーションが活躍するのだ。
リフトアンドフォールにヒット
10gのバイブレーションを投げ、水面付近で小さく飛び出さないようにリフトアンドフォールをする。逃げまどう小魚をイメージするように釣っていくと、ついにヒット!場所が狭いので慎重にファイトする。
そして上がって来たのは65cmの立派なシーバスであった。がっちりした魚体を見ると、やはりそれなりにベイトを食べていることがわかる。
50cmクロダイもキャッチ
その後もバイブレーションで同じように攻めるが、ピタリとアタリが止まる。それでもたまにボイルがあるので、魚はいるようだ。諦めずにルアーを変えたり、アクションに強弱を付けたりと色々やっていると、足元で何かがヒット。
これはボラだと予想したが、何と良型のクロダイであった。暴れに暴れたせいか、魚体にルアーが掛かり、危うくバラす所だったがこちらも無事にゲット!50cm級の見事なクロダイだ。
良型ボラも顔出し
このクロダイを釣った後はさすがにアタリが遠のいたので、最後にいつもの中流域の橋脚下へ入る。明暗辺りでベイトがモヤモヤとしていたが、流れがないせいかフローティングミノーもバイブレーションも何も反応がない。それでもたまに小さいコツコツとしたアタリらしきものはあるので粘ってみた。
すると、ついに小さいアタリをとらえた。シーバスではないグイグイと引っ張るこのファイトはもちろん、「ボラ」であった。それもかなりの良型だ。ここはこのボラも1つのターゲットになるくらいよく釣れるので面白い。
これはまたボラが入れ食いになるパターンかもしれないと狙ってみるが、思うように釣れなかったので終了とした。シーバスにクロダイ、そしてボラ。どれも楽しませてくれた秋の夜長の釣りであった。
明るい時間帯から夜まで楽しめる
この時期になると、デーゲームや夕方のまだ明るい時間帯でもシーバスやクロダイが楽しめるようになる。
潮周りやルアーのセレクトなど場所によって異なるが、ハマれば数も型も両方狙えるのがわかってもらえたと思う。もちろん、ナイトゲームでじっくり釣るのもアリだ。
仕事終わりや休日のちょっとした時間に、楽しいルアーフィッシングなどいかがだろうか。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
村田川