1か月も釣らないと、どうにも様子が知りたくなるのが、手軽なチョイ投げのシロギス釣りです。ボートで青物狙いもおもしろいのですが、ボートでアンカーをかけてのんびりチョイ投げで小物を狙う釣りは、楽しい朝の時間を過ごすことができます。そんな1日の釣行のお話です。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・丸山明)
秋も楽しい播磨灘のシロギス釣り
夏のイメージが強いシロギスですが、秋も同様に小気味良いアタリを出し、これからも食欲旺盛なシーズンが続きます。船釣りのポイントは沖の砂地ですが、私の釣り場はサーフエリアの投げ釣り射程の少し外側です。
基本的には、砂浜にある波止や石積み突堤からのチョイ投げ同様の砂地を狙っています。釣具店の担当さんの釣果も相当なもので、上手に数多く釣ります。
ボート釣りも波止釣りもチョイ投げで、秋のシロギスを楽しく釣れる高砂市の水深は2~4mの浅いサーフエリアです。浅場なのでボートのエンジンはNG。ポイントに着いたらエンジンを止めてアンカーリングし、静かに釣ります。
サオは手持ちで誘い続けるのが鉄則
小さなカケアガリや、砂地に起伏があったり、シモリがあるような場所が、シロギスの寄り場や回遊の通り道になります。小さな群れがそんな場所の砂から顔を出しているエサを探していて、そこを重点的に誘い探っていきます。
だから、サオは必ず手持ちで、仕掛け(エサ)を目立つように、食べやすいように動かすのが肝です。置きサオは良くなく、誘い方や動かし方、その見極めが小物釣りの奥の深さです。シロギスの寄り場を探り、気持ちの良いブルルンルンルーンというアタリを誘い出すのがおもしろさです。
ハリは極細なので、ハリ先が鈍ります。エサを付ける時に刺さりが悪い、あるいはハリがかりが悪いと感じたら、仕掛けを変えるかハリを交換する必要があります。予備を必ず準備します。
思わぬヒイラギの猛攻に閉口
潮が動いている間は、遊泳力があるシロギスが先にエサを見つけて食いついてくるので、シロギス主体の釣りになります。
しかし、潮が緩むとエサを食べるのをやめて休憩するようで、こういう時に調子よく現れるのが、いわゆるエサ取り君です。
本日のエサ取り集団はヒイラギでした。結構生意気にアタリを出すのですが、蛇腹のような口で食べるのでアタリが違います。ギュルーンという割に大きなアタリを出し、コツンコツンと引きます。
猛攻に遭いましたが、ヒイラギを小さくても甘辛煮にすると、意外においしい肴になります。備前地方ではダイチョウと呼ばれ、魚屋でも売られています。
10数匹はお持ち帰りにしましたが、狙いものではないので早々にお帰り願いました。真っ向勝負は避けますが、これも秋の狙いもので、邪険にしてはいけないですね。
サイズアップしたシロギスがお目見え
サーフエリアの少し沖、いつものシャローポイントで釣り始め、6時半のゆっくりしたスタート。エサは石ゴカイを使用し、その大きさも一考が必要ですが、基本的には1回ごとに付け替え、小さめにしました。
そして、第1投。20mほどのチョイ投げで、着底後にゆっくりとサオを動かしながら誘うと、プルルンルンと気持ちよく喰ってきて、15cmのレギュラーサイズが顔を見せました。初夏のピンサイズも大きくなってきて、秋の訪れを感じます。
ここからつ抜けの10匹までは1時間と順調なペース。エサを付けて投げて誘い、まずまずのペースでしょう。2本ハリに多くの場合1匹ずつですが、このペースで休憩を入れつつ、3時間弱で20数匹。朝のチョイ投げの楽しい時間です。