夏真っ盛りの海や川は水温が高くなります。私は長年釣りをしていますが、水温と釣果は密接に関係していると感じています。今回は自由研究のテーマにもなる、水温調査の方法をご紹介します。ご両親が釣り好きであれば手持ちの道具で始めやすいですし、釣りに馴染みがない家庭でも、これを機に釣りを家族の楽しみの一つにしてもらいたいと思います。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 編集部)
夏は水温が高くなる季節
夏は外気温が上がるため、水温も上昇します。外気温が何度の時に水温がどのくらいになるのか、ポイントによっても異なるため、それを調べるのも興味深いでしょう。
水温が高いと魚が釣れなくなる?
実際、水温が上がると水中の酸素量が減少し、魚の居心地が悪くなるため、水温の低い場所に移動することがあります。しかし、夏が旬の魚もおり、水温が高い時期でも釣れる魚がいるのは事実です。
魚は水温が高いときに釣れやすいのか、それとも低いときに釣れやすいのか。同じ場所で、暑い日や涼しい日、晴天、曇り、雨の日など、条件の異なる日に釣りを行い、釣果の違いを明らかにしましょう。
水温計を準備しよう
水温計にはアナログとデジタルの種類がありますが、デジタルの方が小数点以下まで視覚的に表示されるため、おすすめです。比較的安価で手に入りますし、今後も役立つでしょう。
水温計の使い方
アナログ:ガラス面の保護カバーを外し、水面に浸けて目盛りが止まるまで待ちます。使用方法は取扱説明書に従いましょう。
デジタル:センサー部分を水に浸けるものや、非接触タイプもあります。製品ごとの仕様に従い、取扱説明書をよく確認しましょう。
どんな釣り方をしたか記録する(タックルやエサなど)
砂浜でのキス釣りや防波堤での穴釣りなど、釣りの種類は多岐にわたります。使用したタックルや仕掛け、エサを明記しておきましょう。
釣れた魚の数をカウントする
どんなに小さな魚でもしっかりカウントしましょう。小さなフグやアジ、ベラなど、夏でも釣れる魚は多くいます。
結果をまとめよう
小学校中学年ぐらいの子供たちなら、折れ線グラフを使って結果を視覚化することができます。水温と釣れた魚の数を日付ごとに並べていくことで、釣果の傾向をグラフで表現できるでしょう。
注意点
水温と釣果の関係を調べるには、同じ場所で釣りを行い観測するのが望ましいです。ポイントによって水温は大きく異なります。川の流れ込みがある場所や、水深が深い場所では水温が低くなることがありますので、毎回同じ場所で釣りをすることが重要です。
安全第一!ライフジャケットを着用しよう
釣りは楽しい活動ですが、常に安全には注意が必要です。浅瀬や海釣り公園でも、親子ともに釣り用のライフジャケットを必ず着用し、万が一の事故に備えましょう。
<須藤雄飛/TSURINEWSライター>