12月初旬、ハワイへ遊びに行ってきた。そこで2日連続の釣行を。海外遠征だからといって大物釣りではなく、巨大テナガエビ釣りとちょい投げ釣りを満喫した。
有名ロケ地を横目に釣り場へ
9時にホテルまで迎えに来てもらい、友人と半年ぶりの再会。
まず、「エビ釣りをしよう」と、ハイウェーでカフクへ向かう。風光明媚なロケーションを眺めながらトンネルを抜けると、ウインドワード東側エリア。周辺ではシュノーケリングやダイビングなど、海のアクティビティを楽しめる。
道路わきはすぐ海で、ヤスを手にしたローカルの人が、ちょうど潜りに入るところ。彼らはGT(ロウニンアジ)を釣るエサのタコを突きに行く途中。
タコの足を豪快に一本付ける。この釣りをするテリーが「エサはなるべく生きているほうが食いがいい」という。
この陸っぱりからの大物釣りもやりたいが、この日の目的はエビ釣り。
海の反対側は壮大な山並みや草原のクアロア・ランチ(牧場)で、大自然を満喫。ここはハリウッド映画や人気テレビ番組、コマーシャルなどのロケ地としても有名で、あのジュラシックパークやアバターも撮影された。
ちょうどハワイ・ファイブオーのシーズン9のロケ隊に遭遇。日本でも再放送がされている人気ドラマで、リメイクも含めて50年も続いているのがアメリカらしい。
30cm超え手長エビ!
10時過ぎにカフク到着。エビを食べに来ている観光客を尻目に釣り場の養殖池へ。
ここは誰でも釣りができるわけではなく、ライセンスを得ているテリーだけの特権場所。100以上もある池のどこでも竿を出していいのだが、入口近くに釣り座を構える。
道具はレンタルの3mの振り出し渓流竿にハリス3号を直結した玉ウキ仕掛け。タナは70cm。
エサが着底するとさっそくアタリがでるが、ハリを口に掛けるまでが難しく、これがこの釣りの面白いところ。ウキが斜めに消し込んでからゆっくりと竿を立てて聞きアワせるがバラシの連続。
最初に釣り上げたのは同行の佐野さんで、全長30cm級。彼は2回目だが、ほかには釣りをしたことがないビギナー。
少し離れたところで竿を出していたテリーも同級を上げるが、「きょうは食いが悪いよ」という。
だが、アタリは毎回ある。水面下には自然繁殖したテラピアの遊泳波紋がいくつも見える。タナを浅くすればこれらも釣れるが狙いはあくまでも大型エビ。
ポツポツと、ほどよく釣れたところでテリーは、名物のガーリックシュリンプのランチプレートを受け取りにいく。
この場で釣れたばかりの手長エビを串焼きでバーベキュー。ハワイアンソルトをふりかけると、甘さが口に広がり最高に美味しい。これもこの釣りの魅力の一つとなっている。
食後も釣りを楽しみ、後半は連釣もあり、3人で27尾を釣り上げる。
午後はハワイの陸っぱりを!
午後は、干潮時だけ出現するサンゴ礁のサンドバーが有名なカイルアビーチがあるカネオヘ港へ移動。
ここは天国に一番近い海で知られ、遠方正面に中国帽子の形をしたチャイナハット島が見える船着き場へ。地元の若者が竿を出していて、数日前に釣れた50~60cmのロウニンアジの写真を見せてくれた。この日もこれを狙ってウルフポールで置き竿にしている。
私たちも隣に入り、テリーが大物用の投げ竿をセット。私と佐野さんは手前のヘチ際狙いのフカセ釣り。エサはイカの短冊とむきエビを使用。
1投目からアタリが出るがエサ取りが多く、仕掛けの周りにはトロピカルフィッシュが群れているのが見える。
何度か手返しを繰り返し、最初のヒットは私。かなりいい引きで上がってきたのは30cm級のパラニ。
エサ取りに悩んでいる佐野さんは「エビ釣りより難しいよ」と嘆いているとき、「これがエサ取りだよ」とテリーが15cm級のチョウチョウウオを釣り上げる。もちろん釣った魚はリリース。
15時を過ぎたころから地元の釣り人がやってきたタイミングで、置竿に強烈なアタリ。リールのドラグが唸るが、ハリ掛かりが浅くリーリング途中で痛恨のバラシ。
その数分後、パパと来ていた女の子がパラニを釣り上げニコニコスマイル。夕マヅメの好時間だが、エサ切れで15時半に納竿。