令和6年度の7月における、クロマグロの採捕数量が設定上限に達したため、水産庁は7月末までの採捕禁止を発表した。この採捕禁止措置は、クロマグロ資源の保護と持続可能な利用を目的としたものである。この記事では、クロマグロ遊漁におけるルールにも触れていく。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)
7月末までクロマグロの遊漁が禁止に
7月末までクロマグロの遊漁が全面的に禁止された。これは、令和6年度のクロマグロの漁獲量がわずか7日間で設定された上限の7トンに達したため、水産庁が緊急措置として発表したものだ。
クロマグロは過剰漁獲により資源が減少しているため、資源の保護と持続可能な利用を図るための重要な決定となっている。
次回の解禁は、8月1日を予定している。
令和6年度の採捕実績
ちなみにだが、6月はわずか4日間で上限の7トンに到達している。そして、実績は最終実績は8.8トンに。
上限を超えてる理由は、【採捕から3日以内の報告】が義務化されているため。リアルタイムではないので上振れは致し方ない。
また、4〜5月の実績は8.2トンとなっており、こちらも規定の5トンを大きく上回っている。年間での上限設定は40トンとなっており、このままいけば今期(令和7年3月まで)は前倒しで遊魚禁止が決定される可能性が高い。
クロマグロ遊漁のルール
クロマグロの過剰漁獲を防ぐため、遊漁には厳しい規制が設けられている。漁獲が許可される季節や場所、漁獲可能なサイズや数に制限があり、令和6年4月1日から管理体制が強化された。
陸揚げ後の報告期間の短縮
クロマグロを陸揚げした日から3日以内に報告が必要に。
委員会指示違反者に対する命令
違反が確認され次第、直ちに命令が発出され、従わない場合は罰則(1年以下の懲役、50万円以下の罰金等)が適用される。
時期別漁獲数量の規制
小型魚(30kg未満)は採捕禁止。大型魚(30kg以上)は1人1日1尾まで。キープしたクロマグロは3日以内に報告する必要がある。
時期別漁獲数量の設定
各時期に設定された漁獲数量を超える恐れがある場合、その時期中の漁獲が禁止される。
また、全体の漁獲数量が40トンを超える場合は令和7年3月31日まで漁獲禁止が公示。漁獲禁止期間中はクロマグロを狙ったキャッチ&リリース釣りも禁止される。
貴重な海洋資源を守るため、漁業者や釣り人にはルールを守り、良識ある行動を心がけよう。
<藤田/TSURINEWS編集部>
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