気が早くGW頃から数がそろわずソワソワしていたものの、6月初旬、自然は的確にシーズンインを迎えたようです。まあ、もうひと潮すれば状況はさらに良いものでしょうが、朝の時間で、サイズは小さいながらもシロギスをボート釣りで楽しめ、晩ごはんの肴になり、食べる味わいもあります。なんと言っても、朝の短時間勝負で楽しめるので、おもしろいです。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター丸山明)
ボートシロギス釣りが開幕
ボート釣りと言っても、シロギスが夏場につれるエリアは手漕ぎボートの範囲ですし、ともするとサーフからの長距離弾のシーンで、いわゆる水深3m前後の浅瀬のサーフエリアです。
ここで、周囲の安全確保をして、アンカーリングでエンジン停止、静かに探ると、シロギス特有のサイズに似合わない大きなアタリを出してきます。私には、青物ジギングと同列な、小さくても奥の深いおもしろい釣りが始まりました。
シーズン
シロギスの適水温は13-28℃と言われますが、13℃は下降傾向になる初冬のことでしょう。面白みが出て活性ある釣りは、18℃を超えてからで、5月下旬から6月初旬がシーズンインになります。気の早いことでも、自然は正確に時を刻んでいます。そして、6月は、産卵に向けて浅場にも深場の型物がやってくる時期で、播磨灘では一番の型物が釣れるチャンスの時期です。
潮流れが大事
手軽なイメージのシロギスですが、潮の動きがないと喰いません。潮が止まると喰いも止まる釣りの定番が、このシロギス釣りにも当てはまりますが、再び動き始めるて、軽快なアタリを送って来るようになれば、活性が上向きです。さらに、ひと潮ごとに旬になれば、アタリもブルンブルンからブルルンルンルーンと、目が覚めるようなアタリを出す季節が目の前です。
シロギス釣りの針
シロギスで大事なのは、例えチョイ投げレベルでも針(ハリ)の選択です。私が使用するのは大きく2種類。袖型のキス競技用と狐型のいわゆる早掛けタイプのクリンチキスという商品です。各メーカー同種のものが販売されています。軸がまっすぐでふところ広い袖型、飲み込まれ率も高いですが、飲み込めばかかるタイプで、ハリ外れも少ないです。引き釣りでハリ先が傷みやすいので、適時交換が必要です。
そして、軸が曲がっている早掛けタイプの狐型、飲み込みやすいですが確実にアワセを必要、ハリ外れが若干袖型より多いとか。飲み込まれずに口にかかるので、活きエサ釣りにはよいでしょう。いろいろ試しながら、自分の釣り方や、その日の活性状況で決めて、写真にあるように6-7号を使っています。鉄板は、キス競技用6号です。以前は、小さくても流線の9号で常用は11号でしたが、これは、20cm以上がレギュラーサイズという古き良き時代で、もうそんな型ものは少なくなりました。
エサの大きさ
エサの大きさも重要です。通常石ゴカイを使いますが、基本的に通しで刺して、垂らしは1cm程度にしています。
わざと、片方を1匹がけか垂らしを長くしたりと動きを目立立てることもしますが、ピンサイズは喰いきれません。そして、なんであれ、巻き上げたらエサの交換は面倒でも必須です。新鮮なエサは、キス釣りの基本です。