釣り人の夢、マグロ釣り。近年、黒潮大蛇行により和歌山でマグロが釣れています。魚の王様マグロを釣るためには相応のロッド、リール、それに普段は使わないジグを用意して……。そんなハードルを一気に下げてくれるのが、一式レンタルのトンジギ体験です。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター夕日とぼうず)
昇龍丸でトンジギ釣行
今年はスタートが遅れた串本トンジギ。シーズン終わりかけか!?という4/28に行ってきた。船宿さんは昇龍丸さん。太平洋へ出る「くしもと大橋」から最も近い漁港にある。昇龍丸さんでは、トンジギデビュー戦の昨年3/11に、15kgのトンボ(ビンチョウマグロ)を釣らせてもらった。
ロッド、リール、さらにジグまで不要
私は大阪南港魚つり園で日々青物を狙うショアジギンガーである。マグロ釣り用の高額タックルなんて持っていない。昇龍丸さんの大きな魅力の一つは、比較的安価でマグロをやすやすと上げられるロッド、電動リール、そしてジグまで一式レンタルできることである。
締めるのも船長がやってくれるため、必須で持っていくのは船から上げた魚を入れる大型クーラーボックス、プライヤー。あとは、マグロをゼッタイ釣ってやる!という強い気持ちくらいである。逆にいえば、これらがあれば初心者でも夢のマグロ釣りを体験できる。
同行者に10kg超えトンボ
釣行日前日までの数日、釣果がおとなしかった昇龍丸さん。ところが、この日は水温が一気に上がって20度超え。同行者2人と私の期待が高まる。5:20出船、ゆっくり南下し、6:10にポイント到着。同行者の一人は今回がデビュー戦のため、船長からリールの設定、釣り方などを教わる。
ファーストヒットは6:55。最もトンジギ体験豊富な同行者が10kg超えのトンボをあっさりキャッチ。
レンタルジグが当たりルアー
彼はさらに7:13にも1本追加。7:47にはデビュー戦の同行者がトンボを初キャッチ。リールの自動シャクリ設定で、放ったらかしにしているだけで掛かった。
ルアーを見せてもらうと、昇龍丸さんに借りたジグパラのアカキンゼブラグロー300g。私は持参したルアーを使っていたのだが、素直に同じルアーを船長に借りて使うことにした。
筆者にカツオがヒット
同行者2人が釣れ続けるのを尻目に、棚を変えたりアクションを加えたりするも自分だけ釣れず、厳しい時間が過ぎる。10:35、ついに私の竿が曲がった。上がってきたのは、良型のカツオ。この時間帯、他のアングラーもカツオを上げる。
私は結局、本命のトンボは釣れなかったものの、終わってみると3人釣果はいずれも10kgオーバーのトンボ9にカツオ3。串本の大当たり日のポテンシャルを思い知った。
魚の加工も依頼可能
ちなみに、大阪への帰り道に寄れる闘龍丸が経営する闘龍丸水産さんに持ち込めば、サクにして真空パックにまでしてくれる。マグロを釣ってヘトヘトの体で時間をかけて大阪まで帰り、夜に調理をして後片付けもし……というのはなかなかシンドイ。前回釣行では闘龍丸水産さんに調理してもらい、帰ったら食べるだけ、というオイシイ思いをした。
今回も陸に上がってから電話予約をしようと試みたが、今日は他の船も好調だったようで、すでにいくつかの予約が入っていたため、諦めて帰路についた。1日熟成、2日熟成と、毎日違う美味しさを楽しめるトンボに、家族は大喜びだった。