サーフからのキス釣りシーズンを迎え、各地から釣果情報が聞こえてくるようになった。友人の情報では、三重県では伊勢市の神前海岸から鈴鹿市の海岸まではポツポツ釣れ始めたようだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)
八木戸の海岸で投げキス釣り
4月30日は津市の香良洲海岸に午前6時すぎに到着したが、相変わらずの雨。携帯で天気予報を確認し、前回実績のあった多気郡明和町の八木戸の海岸へ移動した。
当日の潮は小潮、満潮は午前8時39分、干潮は午後3時59分。午前9時すぎに到着すると、数人のキス釣り師がいた。この周辺は海抜が低いので高い防潮堤がある。砂浜や石積みの消波ブロックと変化に富んだ海岸だ。所々にシモリがあり、シーズンには県外からもキス釣りに来るようだ。水深は浅く、砂地が多い。
取りあえず車を止めた正面の小さな砂浜からキャストすることにした。極端な遠投は必要ないのでサオはキススペシャル405の33号、オモリはフロートタイプ25号、半遊動の自作テンビン、ハリは魚が小さいので競技キスSP4号を使用。エサはイシゴカイだ。
本命2連3連でヒット
1投目は5色半(1色は25m)に投入。潮は下げ潮に入ったようだ。ゆっくり探りを繰り返すと、しばらくしてアタリが出た。連掛けを狙い速度を調整しながら探っていると2匹目のアタリが確認できた。型は大きくないが鮮明なアタリだ。3色ほど残して仕掛けを回収すると、キスが4匹掛かってきた。
2投目は6色出し切りに投入。オモリの着水を確認し、イトふけを取って探り始めるがアタリは出ない。やはり甘くない。3投、4投と繰り返すと、シングルだが時折キスのアタリが出た。
潮の動きが少し速くなったころ、6色出し切りまでキャストして探っていると、5色半ほどで今までで一番強いアタリが出た。仕掛けを回収したいが我慢して追い食いを狙うと早いタイミングでアタリが続き、4色を残して回収すると良型を含むキス3連だった。
その後もキャストを繰り返す。時折2連で掛かってくるが、やはりシーズン初期は単発のことが多い。時間の経過とともに風が強くなり気温が下がってきたので、午後3時半に納竿とした。
26匹キャッチで上々
釣果は18cmを頭に26匹。まずまずの釣果を得ることができた。
今回、津市の香良洲海岸が雨でサオを出せず明和町方面へ移動したが、読みが当たり納得のいく釣果を得られた。伊勢湾の三重県側は南から釣れ始めて北に上っていく。例年、二見町の神前海岸からスタートして香良洲海岸、町屋海岸へと徐々に釣れ始める。今回釣行したのは、その中間ポイントに当たる所だ。浜が小さいので紹介していなかったが、小さな浜でも魅力的な釣果を得ることができる。
毎回同じお願いをしているが、ゴミは必ず持ち帰るよう心掛けてほしい。釣り場を閉められるケースが出ている。駐車場所も含めマナーを守り地元の人に迷惑が掛からないようお願いしたい。
<週刊つりニュース中部版APC・横山准司/TSURINEWS編>
八木戸の海岸