今年もまた、この季節がやってきた。今回の目標は、春の訪れを告げる大型アオリイカの捕獲。この地で2kgを超える個体が上がっていると聞いて以来、その興奮と期待で眠れない夜もあった。3月10日、大潮新月に合わせ、準備を整え、いざ下天草へ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・徳永拓馬)
大型アオリイカ狙いのエギング釣行
3月10日、大潮新月にて熊本県の下天草へ。今回のターゲットは春の大型アオリイカだ。天草では2kgを超える個体がすでに上がっており、アオリイカを狙う釣り人も増えてきている。
しかし、春の大型アオリイカは産卵も絡みなかなか難しい。目の前にいてもなかなかエギに反応してくれない。アオリイカからしたら、産卵と交接に忙しいのだから「エギなんて相手してる暇ないよ」というところだろうが、生き物である以上食べないというわけではない。
捕食する体力を最小限にしているだけで必ず食べているのだ。つまり、秋のような貪欲に捕食していない春は、少ないがチャンスはある。
ストラクチャー周りで本命ヒット
ということで、3時間ほどかけて事前に情報を入れていたポイントへ到着。しかし、先行者がびっしりいたので少し離れた常夜灯下へエントリー。スミ跡もあり実績のあるポイントだ。
近くへ先行者がいたのであいさつし、釣果を聞くとヤエン釣りを2時間ほどしていたがまったく釣れていないとのこと。しかし、ベイトは足元にたくさんおり、潮も少し流しているためストラクチャーがありそうなところを探っていく。
すると、底付近で違和感。だがなかなか乗らない。イカではないのかと思ったが、同じラインを通してもう一度ていねいに誘っているとシャクリアワセになったが乗ってくれた。ヒットエギは軍艦グリーン3.0号だ。ナイト・ゲームには、必須の赤下地のエギが活躍してくれた。
アオリイカ追釣
その後はアタリがなく場所の見切りをつけるため、ホタルエビ2.5号へサイズダウンして底をていねいに誘っていく。すると、手前の方で先ほどと同じサイズのアオリイカがきてくれた。その後は、場所を替えスミ跡巡りにてランガンしていったがアタリはなく納竿となった。
今回、1kg超えはでなかったものの十分に楽しめた釣行となった。これからまだまだ大型アオリイカは狙える。ちなみに、2尾のアオリイカは一夜干しとなった。酒のつまみに最高なのでみなさんも試してみては。
<週刊つりニュース西部版APC・徳永拓馬>