ポカポカ陽気となった2月14日、三重県津市にあるJFEエンジニアリング外周のテトラ帯へ穴釣りに出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩)
テトラ帯で穴釣り
当日の潮は中潮、満潮は午前8時57分。満潮から下げの時間帯を狙った釣行だ。北向きの護岸道路は昨年冬の釣行時と同じく「陥没のため進入禁止」になっていて、まだ改修工事はされていない状態だ。
進入禁止の立て札前のテトラ帯のテトラでは、フカセ釣りの人がサオを出していた。仲間とナマコが釣れたと話しているのが聞こえる。穴釣りでもナマコが引っ掛かってきたら面白そうだと考えながら、ヘリポート裏の道路を通って三角ブロックが積まれた突堤基部を目指す。
仕掛けとエサ
午前9時前に到着してテトラ帯を見渡すと、暖かさに誘われて平日でも穴釣りやフカセ釣りを楽しむ人が見える。早速準備してテトラ帯に渡る。
仕掛けは至ってシンプルだ。穴釣り用の1.3mの短ザオにフロロ3号を巻いた小型ベイトリールをセット。ミチイトの先に付けたスナップサルカンにブラクリ4号をカチッとはめ、ハリにサバの切り身を刺せばOK。リールのドラグは強めにしておいた。
カサゴが連続ヒット
先客との距離を取って深そうな穴を探していく。いくつかの穴にブラクリ仕掛けを落とし込んでみたが、護岸道路陥没の影響なのだろうか、深い穴が少ないように感じる。しかし同じ穴でも少し位置を変ずらすとスルスルと落ちていく。深い所までブラクリが入っていくとドキドキする。
反応がないと軽くサオ先を上下して誘いを掛けていく。ガツンときたと思ったら根掛かりでがっかり。そのたび新しいブラクリ仕掛けをセットする。深い穴を見つけると立ち位置を変えてじっくり狙っていく。
すると、いきなりゴツゴツときた。根に潜られないように一気にゴリ巻きで穴から引き抜いたのは、大口を開けたゴジラ顔のカサゴ17cmだ。これでひと安心。護岸に上がってバッカンにカサゴを放り込む。
ダメ元で同じ穴に投入して誘ってやると、ゴンゴンときたのでびっくりしながらもゴリ巻きだ。同じようなサイズのカサゴをゲットしてニヤリ。
3匹目を手にして納竿
この調子で3匹目もすぐにヒットするかと思ったが、そんなに甘くないのが釣りだ。アタリを求めてどんどん移動を繰り返していると汗ばんでくる。一度、車に戻って上着を脱いでクールダウン。時間とともに車の数も釣り人も増えていた。
水分補給をして再度テトラ上へ戻る。今度はテトラ際の穴を探ったが反応なし。探った穴の数が釣果に結びつくと考えてラン&ガンしていく。小さい穴を見つけて落とし込むとアタリが出てヒット。ここで昼になりサオを納めた。
ナマコは引っ掛かってこなかったが、冬場の釣りで17~18cmのカサゴを3匹ゲットできて大満足の釣果となった。
最後に、護岸にある注意喚起の看板には捨てた釣りバリを動物がのみ込むなどの被害が出ていると書かれていたので、必ずゴミは持ち帰ろう。
<週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩/TSURINEWS編>
JFEエンジニアリング外周テトラ帯