釣友の職場の職員旅行
もう10年以上前の話なので時効ってことでお話します。また、嘘をついたとまでいうといささか語弊があり、むしろ、嘘はついておらず自分の立場を隠していただけにすぎません。
当時、筆者は病院に勤務する釣友からたびたび職員旅行への誘いを受けていた。もちろん筆者はその病院の職員でもなんでもなく、仕事上の絡みがあるわけでもない。まさに部外者もいいとこだ。
聞けば、その病院では人数が多いため毎年ある程度の人数の有志ごとに自由に旅行プランを立てて職員旅行を実施しているのだという。釣友のグループは毎年釣り愛好者と観光希望者十数名程度で沖縄や奄美大島や八丈島などに遠征に出かけているらしい。なんともうらやましい話だ。
その頃の筆者は、日帰り圏内での近海釣行しか経験がなく、沖縄も奄美も八丈島もテレビや雑誌でしか触れることのない夢の世界の話だった。なので、釣友の誘いはとても魅力的だった。
釣友によると、大きな病院で知らない人も多いため仮に部外者がいても誰も気にしないというのだ。そうはいっても、さすがに赤の他人の筆者が職員旅行に参加するのは気がひけたので最初のうちは断っていた。
ついに禁断の職員旅行に参加
しかし、その後釣友を通じて近海釣行でグループのメンバー達とも顔を合わせる機会が増えてきたこともあり、ある年、意を決して奄美大島行の職員旅行に参加させていただくことにした。
旅費については職員ではない筆者はもちろん100%自腹だが、団体なので個人旅行よりもだいぶ割安だ。釣友が言っていた通りとくに奇異な目で見られることもなく、既知の人も何名かいたこともあり、いたって楽しく過ごすことができました。
釣り以外の食事などもご一緒させていただきなんとなく違和感なく過ごせていた気がします。旅行者の名簿には名前とともに病院での所属部署が併記されていたのですが、職員のみなさんは「医局」「事務」「リハビリ」「薬局」「放射線」などそれらしい部署名が書かれているのですが、私の名前の横には「その他」と書かれてありました(笑)。
初遠征釣行では好釣果
肝心の釣行のほうは、2日間チャーター船でジギングをし、カンパチをメインにスジアラなど日頃近海ではお目にかかれない魚を釣り上げ、充実した初遠征となりました。
翌年以降毎年のように職員旅行に参加
すっかり遠征釣行の魅力に取り憑かれた筆者は翌年以降、ずうずうしくも毎年のように職員旅行に参加させていただき、おかげで宮古島、対馬、呼子などにも足を延ばすことができたのでした。
この職員旅行は新型コロナの流行以降残念ながら中断してしまったのだが、筆者が個人的にも五島などへの遠征釣行を計画するようになったのも、この職員旅行に参加させていただいた経験があったおかげだと心から感謝しています。
<宮崎逝之介/TSURINEWSライター>