大阪南港にアジが回っているので、暇があれば打っている。ポイントはほとんどコスモスクエア駅の「シーサイドコスモ」というベランダに限られるのだが、南港随一の大スレ場所のこのポイントでもよく釣れるほどのアジの大群。今回はシーサイドコスモでの、「5目ならず釣行」をレポートしたい。惜しかったんだけれどな……。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
シーサイドコスモにてライトゲーム
コスモスクエア駅からほとんど直結(釣り開放エリアまでは少し歩く)の「シーサイドコスモ」。いわゆるベランダのような釣り場で、足場もよく釣りやすい。釣行日12月6日の当日の状況は、小潮の下げでほぼ無風。このポイントのネックとして、海は北向き、そして四方に遮るものがないので風の影響をあまりに受けやすい。ライトゲームはなかなかしにくい。でも今回はいい感じだ。
5.7ftのアジングタックル1本。スピニングリール1000番スプールにエステルライン0.25号。PEラインも持ってきていたが、タモを家に置いてきたので、大物が来たらどっちにしろ取れない。
潮止まりで打ちやすい
シーサイドコスモといえば突風と激潮だが、この日は平穏なものだ。小潮の下げから潮止まりということもあり、投げてもラインが右から左へ少し流されていく程度。釣りやすい。
開始10分ほどでアジの20cmちょいが1つ。潮止まりとは言ってもシーサイドコスモは常に2kmくらい先の対岸とのあいだを水が流れている広い広い水道みたいなものなので、回遊魚が抜けにくいのだろう。足元から5m以内で、アジが連発した。
セイゴ登場
最近ではライトゲームをしていると必ずセイゴが来る。この日も来た。実はこの後の釣行のでもセイゴが連発しているので、何か理由があるのだろう。おそらくアジが多すぎて、セイゴのテンションが上がっているんじゃないかな。
エステルラインの0.25号にかかった魚だが、30cmくらいまでならセイゴは抜き上げできる。シーサイドコスモは足場2.5m~3m。エステルの張力限界がギリギリ踏ん張ってくれる。
塩焼きサイズともいえるセイゴ20cm~30cm。この大きさなら、どれくらい生きているのだろうか?汚染していなさそうな体色だ。そんな真水成分が多めの汽水域でもないので、小型セイゴなら食えるかもしれない。あまり推奨はしないけれど。
メバル&カサゴキャッチ
アジの反応がまあまあいい。やはり大阪湾奥沿岸、今は全面的にアジの海だ。アジはぬるげーっぽく打っていたが、それでもアタリが止まらない。もう足元ポロリも気にしないくらい釣れた。ジグヘッドは1.5gスタートとしたが、最終的には横の巻きでも釣れるので、メバルを意識して0.6gまでとした。
そうして足元キワを丁寧に打っていると、メバルがヒット。小判サイズみたいなもんだがメバルらしい引き込み。
この一年ほとんど見ていなかった、個人的に個体数減を大泣きしているカサゴもちらほらと姿を現すようになった。壁に張り付いている個体だ。もっといいサイズもいるだろうけれど、あまりレンジを入れたりワームを大きくするとチヌがくる危険がある。「危険」と言うのも何だけど。
すべての釣果がアジングタックルによるものだ。ヘッドウェイトと投げる向きの調整で、オープンは1g、キワは0.6gをメインに使い釣っている。無風で潮止まりのコスモでのライトゲームの参考としてほしい。
サバが来たら五目だった
わりとあっさりと釣り終わって、一応カウントしていたので10尾。「5目ならず」というところで、サバがきたら5目達成で終わったのだが、そんなのは運だ。個人的にサバと混泳される方がアジングにはやりにくさ爆発なので、4目でいいのだけれど、こういうときに1尾くらいはね……。
このところは朝マヅメにメタルジグででかいアジがくるらしい。私は早起きが苦手なので見送っているが、アジがいるということは、サイズや密度は不確かながら、青物も入っているのだろう。ライトショアジギングのアングラーは、今はシーサイドコスモの朝マヅメも良いかもしれない。
<井上海生/TSURINEWSライター>
シーサイドコスモ