前回の釣行の後、荒天続きで出船できずにいた。そのうちに東海地方が梅雨が明けて非常に良い天気。湿度が低くなり気持ちの良い日々になってきた。今年は中深海釣りの結果がいい感じで、個人的には満足な状況。大本命であるアラも顔を出す機会が多い。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・植島孝裕)
わし丸でアラ釣り
ということで夏まっただなかの遠州灘へと7月22日、静岡県湖西市新居港のわし丸で、中深海釣りに出かけた。狙うは大本命のアラだ。そしてオニカサゴやウッカリカサゴ、ユメカサゴの高級魚が他に釣れてくる。
当日の午前5時半の集合時間に合わせて自宅を出ると、意外にも車の数が多い。おそらくは夏休みで海に出かける人だろう。時間前に港に到着してみると顔見知りのMI氏らがおり、私を含めて4人の乗船だった。
じゃんけんで私は一番勝ってトモの左舷へ。船が前に進むと後なので不利だが、キャビンの陰になっているので一日晴天の予報のこの日は楽だとの目論見だ。船は6時すぎに港を離れて遠州灘へ。一路ポイントを目指す。前回は開始直後からアタリがあったので気持ち良かったが、今回はどうだろうか。毎回のようにドラマがある。
まずは多彩ゲストキャッチ
ポイントに到着して早速釣り開始。海中を見ると真っ青なコバルトブルーでよく澄んでいる。これは好条件だ。船長の合図で仕掛けを投入。オモリをサオ先に掛けておき合図とともにスイッチをオフにすると、仕掛けがするすると海中に入っていく。底まで到着するのに時間がかかる。
底までオモリが着いたら、潮の状況に合わせてタナを切る。しばらく釣っているが、アタリがなかなか出ない。底潮が動いていないようなので、仕掛けがポイントをトレースしないのだろうか。3投目まではアタリがなく、最初に釣れたのは小さいエソ。
この日は気温も高いので、保冷力の良い新しいクーラーを持参しているが、最初に入る魚がエソではちょっと残念だ。そこでこれをリリースし、次の投入。姿を現したのはウッカリカサゴだった。成長が遅い魚ゆえ貴重だ。それからはまったりとユメカサゴやウスメバルなどが釣れてくる。全体的に潮が緩いので低調な状況であり、もう少し潮が動けばアタリの頻度も多くなってくるはずだ。
私は前回大本命を釣っているので、気分的にはニュートラルな気分だ。右舷のSK氏と話していると、小さいいわゆる小アラは釣ったことがあるが、もう少し大きいのを釣りたいとのこと。必ず生息しているので、諦めずに釣り続けるしかない。
大本命2kg級をダブルでゲット
10時すぎに左舷ミヨシのMI氏のサオがグイグイと曲がっている。これは大本命の感じだ。船が流れて私の方にもこないかと待っていると、サオ先がグイグイ。気持ち仕掛けを上げてみると、さらにグイグイという引き。これは大本命っぽくもあるが、サメのような引きにも感じる。
巻き上げを開始するとグイグイグイという引きで、時折かなりの抵抗を見せる。中深海の醍醐味だ。海中から上がってくる魚体が透けて見えるので、見ていると少し白っぽい。大本命のアラである。それもダブル、2匹同時で2kgサイズの前半と後半が1匹ずつという快挙。これはもう天国の気分だ。
回収してしっかり絞めてクーラーへ。おろしたてのクーラーには上等すぎる魚だ。その後はウッカリやノドグロカサゴ、さらにはウスメバルを追加し、午後1時に納竿となった。最後の流しでSK氏は1kg程度のアラを釣りご満悦。
船中全員が本命手中
結局船中4人全員がアラを顔を見て終了となった。中深海釣りは折り返し時期に入っている。これからはムシガレイや羽根の付いたホウボウなども期待できるので、事前に予約確認の上、ぜひ乗船いただきたい。
この暑い時期にではあるが、アラは鍋が一番。クーラーで部屋をギンギンに冷やしての味はたまらない。
<週刊つりニュース中部版APC・植島孝裕/TSURINEWS編>