4月下旬から上向いてきた三重県・四日市港周辺のアジ。私が記憶している限り、この時期に大きな群れが接岸するのは7年ぶりのことだ。その時は6月に入ると釣果は大きく落ち込んだが、今回はまだ継続している。しかも魚が浮いていることが多く、表層でのヒットも多かった。水深のあるふ頭周りではレンジが深いと手返しも悪くなるため、これはうれしい状況だ。水温が上がったためか、この傾向は5月下旬からより顕著になってきた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
霞ヶ浦ふ頭でアジング&アナゴ釣り
とはいえ、ここしばらくは釣れる場所も日替わりで、居場所を探すのにひと苦労。時合いもバラバラで、マヅメの一瞬だったり深夜に残業を強いられたり、日を追うごとに神出鬼没さを増している。
そんな訳で、最近は他の魚と併せて狙うことが多い。6月13日の夜も霞ケ浦周辺を探った後、四日市港方面に移動して小メバルに遊ばれ、目ぼしい釣果が得られないまま午後9時ごろに再び霞ケ浦ふ頭へと戻ってきた。
即座にアナゴが釣れる
干潮前後ということもあり、さすがにアジは期待薄。ここはアナゴでも釣ってさっさと帰ろう。急いで準備を整え、仕掛けを投入すると即座にアタリ。あっさりと40cm超が釣れてしまった。
その後もアタリは連発。今シーズンの自己最大寸となる50cmを頭に、わずかな時間で3匹の良型をキャッチできた。
同時並行でライトゲームを楽しむ
そのアタリを待つ間、退屈しのぎにメバルを狙う。サイズは15cmまでが大半だが、とにかく今年は数が多い。的確なリリースができれば、来年以降はかなり期待が持てそうな状況だ。
0.5gのジグヘッドにパワーイソメをセットし、足元の壁際を探ると小型が連発。しばらく楽しんだところで、次はセイゴ狙いに切り替える。狙いは常夜灯の光と岸壁が作り出す明暗。水面直下をリトリーブすると一発でヒットしてきた。
その銀色の魚体を抜き上げてみれば、これがまさかのアジ。上げ潮が効き始めたのか、ここから22~23cmが連発する。