4月下旬から上向いてきた三重県・四日市港周辺のアジ。私が記憶している限り、この時期に大きな群れが接岸するのは7年ぶりのことだ。その時は6月に入ると釣果は大きく落ち込んだが、今回はまだ継続している。しかも魚が浮いていることが多く、表層でのヒットも多かった。水深のあるふ頭周りではレンジが深いと手返しも悪くなるため、これはうれしい状況だ。水温が上がったためか、この傾向は5月下旬からより顕著になってきた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
アナゴとアジの両方をキープ
しばらくするとレンジはやや深くなったが、それでも数カウントのカーブフォールでルアーが引っ手繰られる。その間、アナゴの置きザオにもアタリが出るので大忙し。アジに気を取られてアナゴのアタリをアワせ損ね、アナゴに気を取られてはアジのアタリを逃し、もう何やってんだか(汗)。
そんなこんなで結局アナゴは1匹しか追加できず、4匹で終了。アジはというと、釣れ始めてから40分ほどでツ抜けを達成できた。まだ潮は上げ始めたばかり。このまま粘れば数はもっと伸ばせそうだ。
とはいえ、もう時間も遅い。あとの処理を考えればキリのいい数字でやめておこう。そんな訳で午後10時半、アジ10匹とアナゴ4匹をキープして帰路に就いた。
今後の展望
さて、気になるのは今後の状況だが、なにしろ7年ぶりのこと。その年は5月末に新子のタチウオが接岸し、それと入れ替わるようにアジが姿を消した。
そのタチウオは例年梅雨時に姿を見せることが多いのだが、今年はまだ確認できていない。そして、昨年のこの時期に港内に入っていた10cm弱の豆アジも未確認だ。
ただ、最近釣果が安定しないことを考えれば、そろそろ終盤戦という気配が濃厚だ。ベイエリアで手軽に狙える脂ノリノリの良型アジは大きな魅力。この記事が掲載されるまで釣れている保証はないが、気になるアングラーには早めの釣行をお勧めする。
<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>
霞ヶ浦ふ頭