梅雨メバルに引き続き挑戦している。大阪湾奥では先日の台風で海がエライことになってしまい、浮きゴミ笹濁りがまだ解消されないので、メバルを釣ろうと思うと厳しい戦いになる。しかしアゲインストな状況はいいテストになるし、小潮という悪い条件だが、6月10日に釣ってみた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
水潮の影響がまだ続く
台風が通り過ぎてから1週間が経つ。それくらい時間が過ぎれば普通なら海の状況は平常に復すものだが、まだまだ水面や水中は汚い。「これ、いつどうやって分解されるんだ?」という量の浮きゴミや、ほとんど「樹木」と呼びたいレベルの木の幹なども流れている。
こういうゴミがいずれ海底に沈んで根を作るのだろう。そのうち分解されて何でもないような地形に戻るのか、なんて思う。海ってそういうものらしい。
当日の状況
浮きゴミ、気泡だらけの海。数日雨が降ったり止んだりしていて、しかも夕刻で下げきりになる小潮と、条件は最悪に近い。風がないのだけが幸いで、PEライン0.1号のライトラインはメンディングしやすい。オーソドックスなメバルタックルで釣っていく。0.6gのヘッドに1.6inchワームでスタートした。
表層ではメバルの反応なし
メバリングのセオリーとして表層から釣っていく。アジングでもそうだが、やはりキーとなるのはどんなときも表層かボトムで、ボトムを先に釣ってルアーを見せるよりは、表層で反応する魚がいるかどうか見たい。メバルの場合はそもそも表層の魚なので、これが鉄板。
しかし水潮の影響があってか、まったく魚が突いてこない。別の記事に詳述するが、雨の真水は海水より比重が低いので、海水の上に乗ることになる。そうすると表層の塩分濃度が下がり、魚はレンジが下がる。さらにいえば、海が真水に蓋をされたような状態の、全体的に酸素不足の海になるので、魚の活性が下がる。
この日は表層でまったくアタリが出なかった。周りのアングラーはタコを狙っている。ちょこちょこ釣れているようだ。水潮を何よりも嫌うはずなのに、どういうことだろうか?
21時になってもアタリなし
夕刻スタートで、21時になってもメバルはウンともスンとも言わない。これくらいの時間になると、潮が上げてこないタイミングでは、たとえばシーバスのアタリは完全に止まったりする。魚にとっては就寝時間なのだろう。おねんね。だが、メバルは突然起きることがあるので、あと1時間粘ろうと決めた。
中層で待望のメバル連発
小潮といっても、タイドグラフを見ると、ちょっと潮が上げてくる時間がある。そのタイミングで、軽量リグがメンディングしきれないような波が出てきた。ヘッドウェイトを重くして、中層を意識しながら、壁ピタを外さないように丁寧に丁寧にリトリーブ。ふとフォールを入れてやったところで、ガツン。ビシッと合わせた。
まだいたか、梅雨メバル。ナイス型。同じサイズが30分の間にもう2尾釣れた。