関東地方が梅雨入りした。今年はすで真夏日を記録した日もあり、梅雨明け後は猛暑が予想されている。今回紹介する群馬県板倉町にある群馬の水郷は、自然繁殖と漁協がおこなう新ベラの放流で魚影が濃く、通年ヘラ釣りが可能。釣れるヘラのサイズは手のひらから40cm級とバラツキはあるが、数釣りが楽しめる。現在は9寸~尺1寸クラスが中心で、半日で20~30枚くらいの釣果が上がっている。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース山野正義)
概況とポイント
6月上旬に台風の影響で梅雨前線が刺激され、各地で大雨が降り冠水した釣り場もあった。群馬の水郷も数年前に台風の上陸で池の隣を流れる谷田川が氾濫し、公園内が水没。大量のヘラブナが流失してしまった。その後、新ベラの追加放流がおこなわれたので、現在は以前と変わらない魚影に戻った。
大雨の影響が心配で翌日に見に行くと、超満水だったものの氾濫はなかった。水替わりしたためか魚の活性が高く、短竿の浅ダナで尺クラスが中心で半日48枚の釣果が上がった。
ポイントは大きく分けて北側と南側になる。北側はどちらかというと減水期(冬場)のポイント。魚は着いているので、南側が混雑した時や北寄りの風が吹くような日は狙いめ。
北側
車は南側の駐車スペースか北側の土手の上に駐車するので、ポイントまで多少歩く。そのため、普段は釣り人が少ない。使用竿はポイントにより多少の差はあるが、沖めに魚が着く傾向があるので宙は13尺前後、底釣りは15尺以上を使用したほうが釣果は安定する。
なお、入釣する際はさざ波が立つと光の反射でウキが見にくいの、で偏光のサングラスがあるといい。
南側
釣り座のうしろに車が停められるので人気がある。減水期は水面から釣り座まで離れているので1本半前後のタマ網が必要。現在は満水なので釣りやすい。
島の正面付近が人気だが、魚影が濃い釣り場なので混雑を避けたほうが釣果は安定する。
使用竿は、宙釣りは12尺前後。底釣りだと岸寄りは根掛かりする場所が多いので、16尺以上を出したほうがいい。
ポイントによっては後方にある大きな木で釣り座が日陰になるので、10時半ごろまでパラソル要らずで楽しめる。