これから旬を迎えるアナゴ。春に釣れるものは脂がのっておいしい。今回は「アナゴの天ぷら・カレー風味」を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
アナゴの旬
九州地方のアナゴは、おおむね一年を通して釣れるが、旬は春と秋。春のものは脂がのっていて丸々と肥えている。
一方、秋はスリムになるものの、身の味が濃くておいしいといわれる。
アナゴの持ち帰り方
釣れたアナゴは無理にハリ(仕掛け)を外さず、ハリスが付いたままクーラーに収める。このとき、しっかり潮氷を効かせておくことが鮮度を保つコツだ。
釣り場での下処理
持ち帰るときはクーラーからアナゴを取り出し、ハリスを持って海水でザブザブッと洗う。これで少しは滑りが取れるので、自宅での下処理がラクになる。
自宅での下処理
帰宅後はアナゴをシンクに移し、塩を振る。つぎにハリスを持って流水で揉み洗いし、滑りが取れればOK。あとはハリ(仕掛け)を外していけば下処理は完了だ。
背開きの裏ワザ
下処理を済ませたら、背開きにする。一般的には目打ちしたあと、刺し身包丁で開いていくが、素人ではむずかしい。
そこで用意するものがカッターナイフ。これだと刃先がすんなり入り、下ろしやすい。軍手を付けてケガをしないようにしたい。
油で揚げるコツ
背開きが終わったら、油で揚げる作業。
まずはキッチンペーパーで水気を拭き取る。これを何度か繰り返し、しっかり水分を取っておくと油が跳ねにくくなる。
ここからは最後の工程。食べやすい大きさにカットしたアナゴは天ぷら粉にくぐらせ、油に投入。ここでふたつのコツがある。
打ち粉
1つは天ぷら粉を付ける直前にする「打ち粉」。アナゴに小麦粉を軽くまぶす作業のことで、刷毛を使うと粉(小麦粉)がまんべんなく馴染むので、より油が跳ねにくくなる。
薬味は揚げたあとに
もう1つは、カレー粉などの薬味を加えるタイミング。
一般的には打ち粉のときに行うが、どうしても油に薬味の臭いが移ってしまう。これを防ぐためにはアナゴを揚げたあとに薬味を振りかけるといい。
このふたつのコツさえおさえておけば、家庭でも料亭の味に近くなる。
<松田正記/TSURINEWSライター>