春といえば、忘れてはならないのがバチ抜け。今回はこのバチ抜けシーバスを狙って、四日市市・四日市港へ向かった。残念ながら良型シーバスは不発となったが、サプライズゲストに44cmクロダイがヒットした。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
四日市港でバチ抜けシーバス釣行
春といえば、忘れてはならないのがバチ抜け。要はゴカイ類の産卵行動だが、これらは魚にとって格好のエサとなるため、大量のバチが抜けているエリアではマキエのような効果が期待できる。
ゴカイが海底の穴から抜け出すのは大潮の日没後、満潮からの下げ始めがピークとなる。
急激に潮位の下がる潮回りなので時合いが極端に短いことも多く、これまで何度か悔しい思いをしてきた。
釣行日となった3月8日は午後6時半ごろが満潮時刻。そんな訳でサッサと仕事を片づけ、大急ぎで三重県四日市市の四日市港に向かった。
7時15分ごろに到着すると、仲間の山本さんが先行。すでに良型のシーバスをキャッチしたとのことだ。
運河筋の水面には時折ライズが見られ、上流の天白川から流れてきたバチの姿も確認できる。いやが上にも期待は高まるが、例年に比べてアングラーの数が少ないことだけが気にかかる。
当日のタックル
まずはフラッタースティック4cmをクロスストリームでキャスト。
流れに乗せてドリフトさせながら誘っていくと、ボラのスレアタリが連発する。間違ってもアワセなど入れないよう注意しながら、本命からのコンタクトを待つ。
時折セイゴらしいアタリはあるものの、これがなかなかヒットには結びつかず大苦戦。
サプライズゲストに良型クロダイ
そんなこんなで集中力も途切れかけたころ、ようやくいいアタリが出た。スウィープにアワセを入れると、流れも加わって予想以上の重量感が伝わる。
ライトタックルなので慎重にファイトするが、どうにも雰囲気がシーバスとは違うようだ。足元まで寄せると、体高のある魚体がギラリと光った。そのまま山本さんの差し出すネットに滑り込ませ、無事にキャッチしたのは良型のクロダイ。腹はパンパンで幅がすごい。ちょうど乗っ込みの時期なので、おそらく抱卵個体なのだろう。
太さのせいか大きく見えたが、メジャーを当てると44cm。予想よりは小さいものの、それでも十分なサイズだ。ひときわ丁寧にリリースし、キャストを再開する。