ワラサが東京湾剣崎沖に来襲。ワラサの狙いの釣り人が大挙して多くの釣り船が活気に湧いている。今回はこのワラサ釣りを取材してきました。
東京湾ワラサの釣況
東京湾剣崎沖に待望のワラサが襲来。剣崎松輪には待ちかねたファンが大挙して訪れ、活況を呈している。
この数年は、8月から釣れることが多かったので、遅いと感じる人も多いだろうが、本来は10月半ばくらいから釣れだすのがパターン。
今年は、イナワラ級ではなく、でっぷりとした4kg前後の立派なサイズが揃うのが特徴だ。
剣崎港の瀬戸丸では10月8日から本格化してトップ7尾。10月10日にはトップ15尾で船中121尾、10月11日もトップ14尾の大爆釣。
いざ出船!
まさに本番突入ということで、10月13日(土)釣友2人と釣行。うわさに違わぬ豪快な引きと数釣りを目のあたりにしてきた。
この日は3隻出しということで、鈴木昌士船長の操船する18号船の右トモから並んで座る。
約20人が乗り込んで、6時半に僚船とともにポイントへと走る。約5分であっという間に到着。すぐに大船団が形成される。
静かな立ち上がり
流し初めの水深は70mで、少しずつ浅くなっていくらしい。
船長の指示ダナは、底までビシを落としハリス(8号6m)ぶんプラス3~4m。
指示を確実に守り、まめな手返しが釣果を得られる大前提。いつまでも置き竿にしていてはダメということだ。開始早々に入れ食いかと思われたが、そうはいかずに静かな立ち上がり。
しばらくすると、船長から「いい反応がでてきたよ」のアナウンス。
すぐに右舷ミヨシ寄りで2人の竿が曲がる。強烈な引きだが、早く巻かないとオマツリしてしまう。
ゆっくり引きを味わうのではなく、電動でどんどん巻くのが鉄則。そのための8号ハリスなので、「食いが落ちたから」と細くせずに全員が守りたい。
徐々にペースアップ!
群れが回ってきたか、船中あちこちでヒット!
私たち3人のなかでは、まず落合さんにアタリ。同宿に古くから通うベテランだけに、豪快な引きをいなし、仲乗りの差し出すタモに楽々と誘導して1尾目。
朝は今ひとつだったが、その後はずっと反応があったようで、船中まんべんなく数を稼げたようだ。
最終的に落合さんは13尾で、大型クーラー満タン状態。
同行の黄木さんも、最初こそ出遅れたが、後半猛ラッシュをかけて10尾。ハナダイやイサキなどのコマセ釣りを得意とするだけに、コツをつかめば連続ヒットで気勢を上げた。
大ドモに位置した斉藤さんは、同宿カワハギ船の常連。チモトにケイムラビーズを付けるなど、カワハギ釣り同様にいろいろ考えて応用。その結果がワラサ9尾、イナダ3尾にマダイのオマケ付き。
右舷胴の間の二人組の大山さんと藤岡さんは貸し竿で挑戦。船酔いで途中ダウンしたものの、2尾ゲット。
大山さんは船釣り2回目で、見事6尾を手中。「船長の指示通りにしていたら釣れました。ワラサ最高」と満足げ。
まとめ
終日、北の強風で波が高い悪条件ではあったが、食いは絶好調。
2ケタ釣果の人が多く、平均で7、8尾、もちろんオデコなし。型は4kg級主体に5kg級もポツポツ上がっていた。弟分のイナダが少し交じったが、これはご愛嬌。
人気抜群のワラサ。始まったばかりだが、連日好釣果が続いているので当分は楽しめそうだ。
豪快な引きと食味を楽しむためにも大型クーラーを持参して挑もう。
<週刊つりニュース関東版 坂本康年 /TSURINEWS編>
瀬戸丸