諸事情あって釣行の都合がつかなかったが、ようやく2月7日にメドがついた。ターゲットは、迷ったがこの地方でも最近人気のコウイカに決定。この釣りには苦手意識があるので、それを克服できたらなぁという気持ちも後押しした。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・佐久間由郎)
すずえい丸でコウイカ釣り
船宿はコウイカの実績もバッチリの愛知県・南知多町師崎港のすずえい丸。受け付けを済ませて第3すずえい丸に乗り込む。釣り座は船長からアドバイスが受けやすい、操舵(そうだ)室横の左舷胴の間にした。
伊勢湾のコウイカ専用ロッドはないようなので、今日は流用できそうなサオを5本ほど持ち込み、いろいろ試してみることにする。トモ寄りにはコウイカ釣りが上手な常連さんがいるそうなので、出船前にその人にタックル構成や誘い方を教えてもらった。
船長からもいろいろ聞いて、今日はウタセマダイ釣りに使っている伊勢湾ゲームMH235というロッドを使う。これにPEライン1.5号が巻いてあるフォスマスター301DHという電動リールをセットする。
予備ザオとして極鋭カワハギ1342を用意しておく。仕掛けは、枝ス4号ハリス80cmの胴つき仕掛けを自作してきた。これに3号のエギを装着する。オモリは60号統一だ。
1投目から本命キャッチ
午前7時に出船し、40分ほどで伊良湖沖のポイントに到着。曇り空で風は弱いが、やや波があるという海況だ。船長から「水深は67m。だんだんカケ下がっていきます」とアナウンスが入り、釣り開始となった。
仕掛けを投入したら、まずはしっかり底取りをする。コウイカは海底付近をウロウロしているので、底を中心に攻めることになる。頻繁な底取りが必要となるが、それが誘いにもなる。その後、数秒待って何もアタリがなかったら、サオを大きく振り上げてアワセの動作を入れる。このときにズシンとした重みを感じたら、コウイカがエギに抱きついた証拠だ。何も感じなかったら、この一連の動作を繰り返す。コウイカのアタリはほとんど分からないので、この空アワセが重要だ。
これを5分ほど繰り返し、サオをシャクリ上げ始めたところでズシンとした重みが伝わってきた。乗ったようだ。そのままサオを振り上げながらリールを巻き、電動のスイッチを入れて中速で巻き上げる。巻き上げ途中もグイグイと引く。バレるなよと願いながら、手元にタモを用意する。海面に姿を現したのは紛れもなく本命。素早くタモですくった。1投目から幸先いいスタートだ。
カワハギザオでもゲット
トモの人もほぼ同時に乗せており、コウイカはある程度の群れでいるようだ。こんな調子で午前9時40分までに4匹上げたが、その後はパタッと止まってしまった。エギをいろいろ試して工夫するが、船中も長い沈黙時間が続いた。
正午になると波が穏やかになってきた。そこでサオを予備のカワハギザオにチェンジすると、すぐに結果が出た。カワハギザオの方が巻き上げ最中の引きがダイレクトに伝わってきてスリリングだ。「あと10分で終了です」というアナウンスが出るまでに3匹追加することができた。