吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【沖段底をやってみよう#3】

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【沖段底をやってみよう#3】

マルキューインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第23回は「沖段底をやってみよう。」武蔵の池でもがき苦しむ吉田が最後に繰りだしたのが食わせにグルテン。果たして起死回生の一手となったのだろうか。

(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)

アバター画像 TSURINEWS編集部

ヘラブナ釣り 淡水の釣り

流れに大苦戦

打開策が見つからないまま、苦難のエサ打ちが続く吉田。

吉田康雄

「竿18尺で沖打ちなんかするから、こういうことになるんだよ」

 

そんな常連からの声が聞こえてきそうだが、自分で選んだ釣り方なのだから、最後まで責任をもってもらおう(笑)。

ちなみに全体の釣況としては、一部を除きいいとは言いがたい。だがその一部とは、やはり竿いっぱいの段差の底釣り。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【沖段底をやってみよう#3】 武蔵の池でキャッチ(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

ここまでを整理してみると、沖打ちのデメリットがもろに露呈している感じだ。とくに流れは致命的。風はさほど強くはないのに、吉田の仕掛けは見事に流される。正面から望遠レンズで撮影していても、いつの間にか吉田のウキがフレームアウトしているほど。

ところが隣でごっつい仕掛けの竿17尺バランスの底(エサは両グル)をしている記者はあまり流されない。やはり2本のハリが底に着いているのと1本では、大きな違いがあるようだ。

竿いっぱいなら食わせの置き直しができるけど、中途半端な水深だとそれもできない。ゆえに流す範囲を決めて打ち返すしかなく、待ち釣りも難しい状況だ。

起死回生のグルテン?

ここで吉田、何を思ったのか食わせを固形物からグルテンに替える。いよいよ血迷ったか。

吉田康雄

「ここまでタナやハリスの長さ、食わせの比重とかいろいろ試してきましたが、効果はどれもイマイチです。となれば残る手だてはグルテンしかないので。それに関口さんが隣でポツポツでも絞っているので、我慢できなくなりました」

 

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【沖段底をやってみよう#3】 タックル図(作図:週刊へらニュース編集部 関口)

ちなみに11時現在の両者のカウント数は2枚で同数。アタリ数は圧倒的に吉田のほうが多いが、カラツンやスレでなかなか自動検量器に魚が乗らない。まあ、たかが2枚なので、あーだこーだ理屈をこねるレベルではなくグルテンが突破口になってくれれば。吉田の思いはそこだったのだろう。

このタイミングで昼食休憩でも取ればいいものを、さすがにヤバいと感じたのだろうか休憩の間も惜しんで再開。

すると1投目で当日最大の900g台がヒットし、これで波に乗れるかと期待するも、以降はこれまで同様。とにかく何かを替えるとウキに動きが出るが、1枚釣ってしまうとあとが続かない。

吉田康雄

「なのでここからは小細工はやめて、この釣りに徹してみます。幸い、触りは出続けているようなので」

 

もがいて最終釣果は6枚

午後になり釣況は上向くかと思われたが、池全体ではその逆。浅ダナ組が若干だが巻き返しムードになったのと、特級ポイントに入っている人を除けば沈黙の世界へ。

吉田ももがき続け、気づけば15時半の納竿を迎えた。釣果は6枚と散々。グルテンに替えて4枚を追釣したので、答えは返ってきたとも言えるが、声高々に正解だったと言えるレベルではないだろう。

吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな 【沖段底をやってみよう#3】わたグル(提供:週刊へらニュース編集部 関口)

開始当初、目標を5枚とした吉田の思惑はまんまとハマったが、いつになったら爆釣の報を読者に届けられるのか。

まあ終わってしまったものは仕方がない。次回は恒例の大反省会を開き、次へとつながる釣りを見せてもらいたい。なお池のトップは竿いっぱいの段差の底釣りで25枚以上釣っていたことを付け加えておこう。

吉田康雄

「うすうす感じてましたが、関口さんてやはり冷酷非情ですね(笑)」

 

あれ?いまごろ。

<週刊へらニュース週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
武蔵の池
この記事は『週刊へらニュース』2023年2月17日号に掲載された記事を再編集したものになります。