仲間からヒイカが好調との連絡をもらったのは11月26日のこと。もう少し先だろうと予想していたので出遅れてしまったが、翌27日の日曜日に三重県四日市市の霞ケ浦ふ頭に出かけてみた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
霞ケ浦ふ頭でヒイカエギング釣行
伊勢湾奥の冬の風物詩といえばヒイカ。かつてエサ釣りが主流だったころは知る人ぞ知る釣りだったが、専用のエギが出始めたころから人気に火がついた。今は手軽なエギングで狙う人が大半だが、水面に漂う電気ウキを眺めながらのエサ釣りもまた趣(おもむき)がある。今回は欲張って、エギとエサの両方を楽しんでみた。
夕マヅメはメッキ釣りを楽しみ、ポイントに到着したのは午後5時半ごろ。仲間の中条さんが先行していたので、その隣に集魚灯をセットする。
中条さんの集魚灯にはすでにイカが寄ってきているようで、エギを追って数匹の群れが浮いてきた。中条さんが誘い上げたエギを再びフォールさせると、そのうちの1匹が乗った。これは期待できそうな状況だ。
ふわふわステイで本命ヒット
早速1.5号のエギを投入。底まで落とし、小刻みに誘い上げてくると、それを追うヒイカの群れが見えた。表層まで浮かせたところでエギをフォールさせるが、すんでのところで見切られてしまう。ウェイトを追加しているせいでフォールが速すぎるのだろうか。
そこで再び誘い上げ、今度はふわふわとステイさせてみると見事にヒット。極小サイズのイカとはいえ、やはりサイトゲームの面白さは別格だ。ここからポツポツとヒットは続くが、しばらくすると急激に渋くなった。
ここでエギを1号に変更。イカのサイズが小さいだけに、反応が悪いときはエギのサイズダウンが効果的なことも多い。着底後リフト&フォールで誘っていると重みが乗った。狙い通りだ。
エサ釣りでもキャッチ
開始から1時間、ツ抜けとなったところでタックルを変更。次は4.5mの渓流ザオに持ち替え、電気ウキを使ったエサ釣りで狙っていく。
チイチイバリ(ヒイカバリ)にエサのモエビをセットし、ウキ下をめいっぱいまで深くして投入。水面に浮かぶ赤い光を眺めていると、不意にウキが横を向いた。
食い上げのアタリだ。そっとサオを上げると、小さいながらも確かな重量感。慎重に抜き上げ、エサでの1匹目をキャッチした。ここから数匹はすぐに追加できたが、そこからが渋かった。
そろそろ潮止まりなので下げに期待かな、などと思っていたが、下げに入っても活性は上がらない。そのうちボラの群れが集まってきたかと思ったら、集魚灯の光の中でグルグルと回り始めた。