この夏はパヤオジギングに3回挑戦したが、ワンバイトのみでゲットならず。10月中旬にはトンジギも開幕したが、諦めきれないメバチへの思いを秘めて4番パヤオへ11月22日に行ってきた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・田中こうじ)
エビング釣法でマグロを狙う
この時期になると近海のトンジギがメインとなるが、今年はまた沖でキハダもメバチも釣れている。9月も10月も予約したのだが、天候不順で出船不可……。今回も風波強く無理だろうと思っていたが、三重県志摩市の遊漁船でパヤオにチャレンジしてきた。
今年のパヤオは20~25kgのメバチが多く、タナが深いのが特徴。8月初旬にチャレンジした時には、水深200mでヒットするもフッキングできなかった。8月下旬には隣のアングラーのエビングのスパークを、指をくわえて見ていただけ……。
なので、朝イチはスピニングタックルでエビングからと決めていた。理由は朝イチが時合いになることが多いのと、エビングは上げで誘うのでスピニングの方が有利。普段使っているベイトだと無意識にフォールを入れてしまう。エビングでフォールは良くない。ワームがテンビンに引かれて落ちるときには不思議とアタらない……。ジグはフォールで当たるのがほとんどなのに……。
朝イチの時合いに重量級ヒット
6時前に港を出て北風と波が強いなかを南下する。ポイントまで港から30マイルあるらしいので、たっぷり2時間以上のクルージングで到着。鳥が舞いカツオ漁船がいるので、魚はいる感じ。期待感が高まる。
ストレートテンビンに400gをセットし、ネムリバリにタコベイトとエビングスティックを付けて投入。「200mを出して探ってみて」と船長からのアナウンスに従って、ゆるゆると誘い上げる。ラインの角度が45度はありそうなので、水深は140mぐらいのはず。朝イチが時合いなので全集中でジグを操る。
すぐに胴の間でヒットして、大判のカツオが上がった。ヒットしたタナは80mらしいので、その少し下を狙う。フォールを入れないように気を付けながら上げてきて、ライン長150mでグモモッと重くなった。
ロッドをあおり、さらにリールを巻いて何度も何度もアワセを入れる。丸のみされたワームとハリを口元に掛けるため、何度もアワせないとラインをかみ切られる。十分に重みが乗ってファイト開始。すぐにファーストランがあるのかと思ったが、重いだけで引かない。「何だこりゃ、ゴミでも掛かったか」と思いつつ50m巻き上げるとゴツゴツと抵抗を始めた。
22.6kgメバチ浮上
メバチかな~と船長と話しながら浮かせる。残り50mで激しい抵抗に遭って、慣れないスピニングタックルで苦戦したが22.6kgのメバチをキャッチ。この夏から4回目のパヤオでやっとゲットだ。
1つ釣ると余裕が出る。今度はジグで釣りたいと450gを200mまで落とす。ジグはフォールでのバイトが圧倒的に多いので、スイミングジャークで誘ってロングフォールで狙う。
前にトリヤマができたタイミングで、ミヨシで大判カツオがヒット。高活性の状況に期待感が高まったが、午後1時のストップフィッシングまで船中小さなカツオ1匹だった。
今回は値千金のメバチをキャッチして満足。今後は近場でのトンジギがメインになると思うが、マグロチャレンジはこれからだ。
<週刊つりニュース中部版APC・田中こうじ/TSURINEWS編>
志摩沖