マルキューインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第15回「ダブルは狙ってこそ価値がある」三和新池でのチャレンジは公約とはほど遠い2回。どこかに敗因があったのだろうか、吉田の負け惜しみも含めて考えてみよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
敗因は何か?
最低でも5回、あわよくば10回と釣り開始前に宣言したけど、結果は2回。誰かさんじゃないけどビッグマウスで終わっちゃったね。敗因は?
「宙釣りにこだわり過ぎたせいでしょうか。でも自分的にはイケると思ったんですよ」
宙釣りから入ったのは天候のせいもあるよね。雨降りだったし、それでいて気温は高めだった。
「そうなんです。活性の高い魚は宙!そう踏んでたのですが、結局ダブルで食わせた2回はいずれも底釣りでした」
ということは、やはりダブル狙いなら底釣りが有利となるのかな?
「そうとは言いきれないと思いますが、今回入釣したポイントは底に変化があったので、それが功を奏したと言えなくもないですね」
確か逆カケの底だったよね?
「はい。今さらなんですが、もしそれがわかっていたら始めから底釣りを選択しましたから」
たとえ曇天でも?
「はい。とくに新ベラはそういう地形を好む傾向がありますから」
なぜ底釣りはダブルが出やすい?
でも何枚かは交じったと思うけど、新ベラバクバクではなかったよね。というか、むしろ良型旧ベラのほうが目立ったような気がするけど。
「そうなんですよ。重量も伸びますしうれしい悲鳴とも言えますが、今回のテーマにはそぐわなかった」
良型ダブルなんて、そうそうあるもんじゃないしね。むしろ小ベラのほうが確率は高い!
「はい。もしあの底に中小型の新ベラが着いていてくれたなら、公言した数字も達成できたかもしれないのですが」
素朴な質問だけど、なぜ底釣りだとダブルが出やすいのかな?
「明確な答えはボクにも分かりません。ただ新ベラフィーバーと時合いなどでは、宙釣りよりも底釣りのほうが圧倒的にダブルの回数が多いのは事実ですよね」
それはつまりエサが底に着いて安定してるからかな?
「それもあるでしょうし、ボク的にはハリス段差のせいもあるのかなって思ってます」
なるほど。共エサに限って言うなら、宙釣りよりも底釣りのほうが少段差だよね。でもそれがどう関係するのかな?
「そこまではちょっと……。ですが広めの段差よりも確率は上がる。これは過去の経験からも、そう感じますよね」
ダブル狙いの秘訣
確かにそれは記者も聞いた話だよ。千葉県の三島・豊英をメインに活動しているかつて週刊へらニュースAPCだった山田さんて知ってる?
「はい。お会いしたことはありませんが、名前だけは存じ上げてます。長竿の名手ですよね」
その山田さんがね、かつて晩秋の新ベラ狙いの取材でこう話してたんだよ。聞きたい?(笑)
「もちろんです!」
超長竿でシングルばかりでは効率が悪い。取り込みに時間がかかるからね。だからダブル狙いをする。
(1)底釣りでハリス長は3035cm。ウキは太めのパイプトップ。
(2)エサはアルファ21と新べらグルテンが半々の硬め。
(3)タナは大ベタ。落とし込みで打ち込んで、ナジみきった位置がエサ落ち目盛。
(4)狙うアタリは、ほぼほぼ食い上げ。
隣で記者も見ていたけど、それはそれは見事なダブルの回数だったよ。まさにあれは狙って取ったダブルとしかいいようがないよ。
「釣れるサイズはやはり中小型ですか?」
そうだと記憶してる。例会で大型なんか狙わないだろうから。
「確かに」
まあ、人それぞれ狙い方があるだろうから、どれが正解ってことはないんだろうけど、狙って釣るならハリス段差は大きなカギになりそうだってことだよね。
で、今回は何cmだったっけ?
この続きは次回で。
次回も「ダブルは狙ってこそ価値がある」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
三和新池