マルキューインストラクター・吉田康雄のザ・チャレンジ!第14回「ダブルは狙ってこそ価値がある」そもそもダブル狙いなどできるものなのか。それを検証するため吉田にひと肌脱いでもらった。釣り場は魚影の濃さには定評がある茨城県古河市にある三和新池。まずは実釣の模様をお届け。取材日は11月21日(月)。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
茨城・三和新池で実釣
平日でしかも雨模様の三和新池。6時半のオープン時点で釣り人は10人にも満たなかった。雨だが気温が下がっていないのは幸いか。
テーマはダブル。何枚釣ったではなく、何回ダブルで食わせたか。釣り方は宙・底問わない(池規定順守)が、エサは両グルテンのみ。
「任せてください! 得意の両グルでしかも三和新池さんなら最低でも5回、いや10回はお約束できるでしょう。イメージトレーニングもばっちりしてきましたから」
それは頼もしいよ。さっそく始めようか。
どうやらポイントもイメージしていたらしく、吉田は迷わず東桟橋奥寄りの畑下向きに座る。
ところで釣り方は?
「まずは竿15尺でタナ2本前後を狙ってみようと思います」
えっ、底釣りじゃないの? ダブル狙いだからてっきりボトム狙いかと思ったけど。
「ダブルの取りやすさからすれば底釣りなのでしょうけど、今日の天候がこれですから魚のタナと活性を優先して、まずは宙釣りで様子をみてみます」
なるほど、雨だしローライトだからね。でもだったらメーターでもいいんじゃないの?
「それだと、ナジみきるまでの滞空時間を稼げません。何せ上下のハリを食わせなければならないので、やや深めにタナを取ってみます」
エサは新べらグルテン底、グルテン四季、わたグルのブレンドで基エサのタッチはホクホク。吸い込みやすさ重視で、かつエアをしっかり抜けば持ちのいい感じにも変化させられる吉田お気に入りのブレンドらしい。
両グルの宙で様子見
7時にエサ打ちを開始すると、ものの数投でアタりはじめたもののシングルのみ。さらに魚が集まりだすとナジミが悪くなったのでハリスを詰めたり、ウキをサイズアップしたりと忙しい。
釣れるけど釣れないね(笑)。妙な話だけど。
「ですね、なかなか強敵です、ある意味、大型釣りより難しいかもしれません」
通常の両グルなら、小さな変化も見逃さずに聞きアワセする。しかし今回は、それらすべてを見送っている。いわゆるアタリ返しを狙っているのだが、それでも釣れてくるのはシングルばかり。やかり宙釣りでは難しいのか?
「新ベラ放流直後とかのタイミングであれば宙釣りでもダブルが交じる確率が上がると思うのですが、今日はそこまでの釣況ではないようです。どうしたものか……」
宙釣りにこだわりを燃やす吉田、ここで竿を15尺から一気に18尺まで伸ばす。
「さらに高活性の魚がいるとすれば、沖めしかないかなと思いまして」
つまりここまでダブルが出ない要因は、活性が高い魚の魚影が今のラインではないと踏んだわけね?
「はい。あとはウキも最大限大きくして、今よりも深いタナを狙ってみようと思います」
底釣りをするわけではないが、念のため下バリで底ダテを済ませ、そこから1mほど底を切ったタナで再スタート。するとわずか数投で当日初のダブルっぽい引きで魚が上がってきたが、残念だが上バリの魚はスレだった。もしかして、これは期待してもいいのか
次回も「ダブルは狙ってこそ価値がある」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
三和新池