今年の初釣り(近海ジギング)で運よく2匹のアマダイをキャッチできて味をしめたのだが、それ以降は予定と天候が合わずに悶々としていた。そのグジ狙いにやっと9月4日にチャレンジできた。キャッチはできたが、課題は残りまくりの釣行の模様をリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター田中耕二)
若狭グジ(アマダイ)
京都住民なので、アマダイに対する思い入れは強い。アマダイと呼ぶことはなく、グジと呼んで重宝する。
特に若狭湾で獲れたアマダイは若狭グジとしてブランド化しており、デパ地下でキロ1万円もする超高級魚。五目ジギングやタイラバの合間にではなく、グジそのものを本命に狙ってみたい魚である。
ルアーでグジ釣り
超大型台風が北上するとTVでやっていたので、船長から出船連絡があった時には、中止と決めつけて昼呑みの最中……。出発は翌朝なので問題ないとして、不足する道具を買い付ける余裕はなかった。それでも1月に釣った時には水深70mのバーチカルだったので、200gまでのジグと120gまでのタイラバがあれば大丈夫だろうと高を括っていた。
当日、港に集合したアングラーは8人。満船にしては少ないと思ったが、船長の説明を聞いて納得。釣り座は、右舷だけでドテラ流しだという。1月は近海ジギングだったので、両舷にアングラーがいたから船を立てて狙ったのだが、アマダイを専門に狙うにはドテラ流しが有利とのこと。確かに砂泥底に巣穴を作って潜むので、バーチカルに攻めるのは非効率だ。
持参した道具で対処できるのか不安の中、ENSさんに乗り込んだ。舞鶴港を出て丹後半島沿いに1時間以上走ってポイント到着。水深100mからスタート。
まずはタイラバでスタート
タックルは、PE0.8号のタイラバとPE1.5号のスローピッチを用意。まずは、120gのヘッドを付けてタイラバを送り込んだが、着底した時にはラインが斜めになっている。1kt以上で流れているらしく、巻き上げて何度かボトムを取り直していると着底があやふやに……。根掛かりするポイントではないが、これでは釣れないだろう。
ジギングタックルに持ち替え200gのジグを送り込んだが、状況は同じでドテラで流され着底があやふやになる。当然、アタリはない。周りも時折りエソがヒットするぐらいで本命のアタリはない。これはどうしたものかと悩んでいると船長が移動を判断した。
浅場へ移動でエサ
次は少し浅い95m。少しは潮が緩やかだという。タックルBOXを探って180gのヘッドを発見。換装してタイラバでチャレンジ。多少流されても着底が分かるようになり、釣りやすくなった。
ジグで狙うアングラーにはエソのヒットが多いが、タイラバにはそれほどでもないなと思っていたらゴソゴソとバイト。軽くロッドを立てるとプッとラインブレイク、……え。巻き上げるとリーダーはざらざらでささくれ立っていた。エソの歯にやられたのだろうか。再び180gのヘッドを送り込んだが、今度はカツンとした感触でブレイク……(涙)。ジグではエソに混じってシマフグが釣れていたので、奴の仕業だろう……参った。
重いヘッドがなくなり150gのヘッドでするしかない。そんな時にトモで待望のアマダイがタイラバで上がった。ヒットしたライン角度からかなり流してから食ったようだ。
58cmマダイが登場
今がチャンス!
エソやフグが多いので、アピールは控えていたが、ワームを追加して狙う。ドテラで流されてライン角度が60度程になると着底があやふやに。食うならこの角度と集中して着底を感知し、巻きだすとスプールが止まった。
一瞬根掛かりしたと思ったが、ドラグが引き出される。優しくロッドを立ててフッキングしたが、どうやら本命ではなさそう。引きからしてマダイ、まずまずのサイズに思える。何度もドラグを出されながら仕留めたのは、オスのマダイ。これが本命なら大喜びの58cmだが、この日はゲスト扱い。それでもお土産ができて気が楽になる。