九州各地で秋アジがピークを迎えている。群れに当たると数釣れることもあり、ベテランはもちろん、家族連れの姿も多い。今回は、たくさん釣れた時に役立つ「アジのカツレツ風」を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
秋アジとは
秋アジとは文字通り、秋に釣れるアジのこと。夏の産卵後に見せる荒食い期にあたり、食欲も旺盛。ノッコミ期のものよりも身の味が濃く、適度な脂がのって美味しいのが特徴だ。
持ち帰り方
次は持ち帰り方。大半の人がナイフなどを使って絞め、クーラーに収めるが、意外に絞めなくても大丈夫。ただし、クーラー内は潮氷にし、魚全体がしっかり冷えるようにしておくことが大事だ。
下処理
持ち帰ったアジは頭とワタを取り、よく水洗いする。その後、すぐに調理しても構わないが、ひと晩寝かせたほうがうまみ成分も増す。その際は1尾ずつキッチンペーパーに包んでラップをかけ、冷蔵室内のチルドに入れておこう。
3枚おろし
ひと晩寝かせたアジは3枚におろす。手順としては尾っぽ近くのゼンゴ(ギザギザした部分)を取り、3枚におろしていく。参考までに20cm前後のものは大名おろしが簡単でラクだが、25cmを超すと、一般的な方法で。そのほうが中骨に身が付きにくく、きれいにおろせる。
中骨は取らなくても大丈夫?
3枚のおろしたあとは腹骨を取り、食べやすい大きさにカット。堤防からよく釣れる25cmほどのものなら、中骨は取らなくても食べる時に気にならない。ただし、30cmを超える大型は取ったほうがよさそうだ。
パン粉付け
食べやすい大きさに切ったアジはパン粉を付けていく。パン粉を付けるための?接着剤〟は溶き卵や水で溶いた小麦粉など好みでOK。要は魚にパン粉をしっかり付けることが大事。
最後の工程
ここからは最後の工程。通常はアジフライとして油でサッと揚げるが、今回はひと手間かける。まずはフライパンに多めのオリーブオイルを敷き、魚を投入。次に中火で片面に焦げ目を付け、ひっくり返してもう片面を焼いていく。少々時間はかかるものの、衣に甘味が出るので焦らずゆっくりと。
焼き上がったら、熱いうちに塩コショーを軽く振って口に運ぶ。サクサク感とパン粉の絶妙な甘さが生ビールによく合う。また、冷凍しておくと、急な来客に「即対応」。たくさん釣れた時こそ、保存しておきたい。
<松田正記/TSURINEWSライター>