7月9日、ちょうど時間が取れたので、三重県津市に位置する阿漕浦海岸へ釣行してみた。3~0.5色でアタリが連発。8連や9連もあり、釣果は21cmを頭に210匹と楽しめた投げ釣りの模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)
雨でキスが高活性?
釣りをする人は、天気予報をよく気にする。低気圧はどうなのか、高気圧はどうなのか、雨は降らないか、風は強くないか、風向きはどうなのか、などなど。だが釣りをする前はどうかというと、晴れか雨かを気にする程度で、あまり細かく気にしたことがない。
今年は例年に比べ少し気温の変化が違う。キス釣りをしていて感じるのだが、私の住む三重県の伊勢湾寄りでは、キスの釣れ方が昨年と比べ極端に違っている。今年は例年より2週間ほど遅れてシーズンは開幕したものの、海水温の上昇が遅いためか、キスの型が極端に小さい。
6月中ごろになると、雨量の少なく気温が極端に上昇したためか、水深の浅い三重県の伊勢湾の沿岸では海水温が上昇し過ぎたようで、良型のキスは岸に寄りつかずピンギスのみが波打ち際から4色くらいの間で、活発に捕食しているように思えた。
7月に入り台風が発生したことで、さらに海の状態は悪化するのではと気になっていたが、台風の規模が小さかったので、もしかしたら逆に雨の影響が海水温を下げ、酸素濃度を高めてキスには好条件になったのではと感じていた。
阿漕浦海岸で投げキス釣り
当日の潮は若潮、干潮が午前7時50分、満潮が午後2時29分。日中は気温が高くなるので朝の涼しい時間帯が勝負と思い、午前3時に起床した。
今回は釣友と2人での釣行だ。途中朝食と飲み物などを購入し、現地へは4時半すぎに到着。砂浜をのぞいてみると、多くの釣り人がキス釣りをしている。海は波も穏やかでベタナギだ。
準備をしていると、釣友が到着。少し話をしてから釣り具を持って砂浜に向かった。しばらく歩いて人の間隔が広い所があったので、早速準備開始だ。
今回は風も弱く波も小さいので、ハリ数は競技キスSP5号の14本からスタート。エサはチロリとイシゴカイだ。
8連9連で釣れ続ける
早朝は良型を期待してチロリから使用する。準備を終え、1投目は3色半へ投入。仕掛けが長いので、絡まないようにオモリの着水を確認後、素早くイトフケを取り、探りを開始した。仕掛けがナジんだところでキスのアタリが伝わってきた。追い食いを狙って探り続けると、アタリが続けて出た。キスの群れも大きいような感じがする。
活性が高いと仕掛けが絡みやすいので、探る速さを調整しながら1色程残して回収すると、キスが7連で掛かってきた。やはり仕掛けが絡んでいたが、型は比較的いい。
仕掛けを交換し、2投目は4色出し切りへ。期待しながら探り続けると、3色半近辺でキスのアタリが伝わってきた。そのまま追い食いを意識して探り続けるが、なかなかアタリが出ない。探り続けると、2色半でアタリが出た。
そのまま調整しながら探り続け1色残して仕掛けを回収すると、波打ち際に良型交じりでキスが9連で上がってきた。なかなか幸先がいい。