7月3日(日)、東京都中央区にある佃堀へハゼの様子を見に出かけた。稲荷神社側と住吉神社側でサオを出し、それぞれ16尾と30尾の釣果を得たので、その模様をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)
佃堀でハゼ釣り
7月3日(日)、東京都中央区にある佃堀へ今期初めてハゼの様子を見に出かけた。6時すぎ、佃小橋に到着。連日の猛暑と打って変わった曇りで、雨もぱらつく涼しい陽気。
まず、釣り人の姿が見られる稲荷神社側に向かう。
小型多く苦戦の様子
満潮で水位が高く底が見えない。例年ならこの時期、8cm前後に成長した魚がヘチの護岸に真っ黒になってへばり付く姿を見かけるが、当日はまばら。でも、3cm前後の稚魚があちこちで多く見られたので、今後の成長が楽しみだ。
小型が多いようで皆さん苦戦している様子。いい人でも8cm前後が10尾程度といったところ。今期は魚の成長が1カ月遅れているようだ。
デッキの東岸のポイントが空いたので、そこに入ることにした。
タックルセッティングとエサ
タックルは1.8mのノベ竿にミチイト0.8号を竿いっぱいに結ぶ。ハリは小さい魚が多そうなのでソデ2号でハリスは0.3号3cmをチチワ結びでミチイトに接続。
軸付きセル玉ウキ8mmをゴム管止めした下に中通しセル玉5mmを1個付け板オモリですべてのウキがゆっくりと沈むように浮力を調整。
水深は1m前後、トップのウキが水面下5~10cmにあるようにウキ下を調整する。エサは『ハゼほたて(東京都限定のテスト販売中)』を使用。貝柱を縦に割り、ハリ先で繊維を引っかけるようにして2~3本ハリ付ける。
ボイルホタテとそん色なく使用できることは、先日の境川釣行で確認済みだ。
見釣り不発も護岸の付け根で反応
まず、ヘチの石積み護岸に張りつく魚を見釣りで狙う。しかし、魚の鼻面にエサを落としても無反応。10分くらい試みたが食い気がないようでまったくお手上げ状態。
そこでヘチの護岸前を底釣りしてみる。ウキ下を1.2mに取り、ウキを水中にナジませてアタリを待つ。
近くに魚がいないのか、ウキがすぐに反応がないので、投入点を変えながら広範囲に探ってみる。すると、護岸の付け根で反応が出始める。
ウキを上下、左右に動かして誘うと、水中へ斜めに引き込む。そこで少し間をおいて竿を上げるとプルッ、プルッときてハリ掛かり。4cmのかわいいマハゼ。まだ小さいので、ていねいにハリを外してリリース。
底狙いで本命ぽつぽつ
続けてウキを上下動したあと、水中深く沖へ斜めに引き込む。軽く竿を立ててアワせると、プルプルといい手応え。
静かに抜き上げると、ひょうきんな顔つきをした鉛色の魚体が登場。この時期として良型の部類に入る9cm。
護岸寄りの底に魚がいるようで、徐々にアタリがひん繁に。しかし、ダボハゼ(チチブ)のエサ取りも多く、投入直後にスーッと派手にウキを動かしていく。
この魚のエサ取りを防ぐため、オモリを足して一気に底まで沈める。すると着底と同時にウキが引かれ、型は4~6cmが多いが、たまに7~8cmが交じりぽつぽつと釣れた。
7時すぎ、潮止まりになるとアタリは遠くなってしまった。そこでいったん竿をしまい、マハゼ4~9cm16尾の釣果で、魚をリリースして住吉神社側の様子を見に移動。