5月8日、釣友の竹ノ内さんとチヌ&マダイの宝庫、鹿児島錦江湾へ心弾ませ釣行してきた。朝マヅメの時合いの後は厳しい時間帯もあったが、55cmの良型チヌをキャッチすることができたので、当日の釣りをリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・久永武史)
福山港でフカセ釣り
釣り場に選択したのは、私たちにとっては一番の近場となる霧島市福山港。自宅からは40分程度であり、港内にはキャンプもできる芝生やトイレも併設された公園も整備されている。目の前にはコンビニもあって非常に利便性も高く、また近郊にも関わらず釣れる魚種もクロ・チヌはもちろん、マダイや良型青物まで釣れるポテンシャルを有している。
依然として厳しい状況が続いている九州各地のチヌ釣りだが、今回は思いのほか、好釣果に恵まれた釣行リポートをお届けする。
エサ取り少なく好条件
福山港で竹ノ内さんと並んで釣り始めたのは、まだ少し肌寒い午前5時。約25m沖に2人で先打ちまきエサを大量に打ち込んでいく。足元にもまきエサを入れて様子を見るが、意外にもネンブツダイや小サバなどのエサ取りの姿はほとんど見受けられない。
この釣り場では、本命潮の左流れの潮が流れていて良い感じだ。錦江湾全体でいえることだが、港内とはいえ水深は10m以上で激流が流れることもしばしば。また、潮が緩んでくると二枚潮になりやすく、仕掛けの選定やまきエサの打ち方には注意が必要になってくる。
当日は、2人ともプログレスチヌを用いて沖め25~30mの水深15m以上のポイントへ仕掛けをなじませていく。
54cm良型マダイ登場
開始3投目、竹ノ内さんのラインが激しく弾かれた!同時に強烈にサオが絞り込まれるが、竹ノ内さんもサオの弾力を活かしてうまく応戦している。やり取りの途中にアタリの出方や強引な引きから「恐らく良型マダイでは」と2人で話していると、その予想は的中した。
軟竿を操って見事にタモ入れした魚体は立派な54cmのマダイだった。良く引いたのも納得サイズ。
朝マヅメの好機なのか、その後に続いて2人とも40cmクラスのチヌ3尾を追加したが短い時合いはすぐに過ぎ去って、しばらくはアタリもまったくなくてつけエサも取られないつらい時間帯が2時間ほど続いた。
50cmチヌがヒット
当日は様子見の釣行ということもあり、まきエサも後少ししか残されていない。時計はもうすぐ11時に差し掛かってきた。やはり、まだまだチヌの群れが浅場に付いてないのかと少し諦めムードに包まれかけていた中、11時すぎに私のPEラインが軽快に走ってサオ先に重量感のある引きが伝わってきた。
0号のサオがリールシート近くまで曲がる。良型チヌであろうと確信し、ていねいなやり取りに努める。かなり元気に暴れたが、やがて浮いてきたのは目測でも50cmを超えるチヌだ。
空気を吸わせてからタモ入れしたのは50cmジャストのメスだった。