磯から狙う『スジアラ釣り』解説 釣り方キホンと釣れない時の対処法

磯から狙う『スジアラ釣り』解説 釣り方キホンと釣れない時の対処法

これから釣期を迎えるスジアラ。九州南部の磯に多く、ブッコミやルアー釣りのターゲットとして人気がある。アラ(クエ)よりも釣れる確率が高いことから、最近は関西や関東などからのファンも増えてきた。今回は一般的な「スジアラの釣り方」を紹介する。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)

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松田正記

TSURINEWSの〝レシピ〟が好きすぎて「藤まる食堂」をオープン。いろいろな釣りを紹介する地元(熊本)の釣りガイド。最新の釣果情報と魚料理のリアル二刀流です。

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海釣り 磯釣り

スジアラとは

スジアラはアラよりも小ぶりで、アカハタよりも大きめ。全体的にオレンジ色がかっていることから、アカセビ、アカジョウなどと呼ばれる。

平均サイズは3~4kgあり、時折5~6kgが交じる。好物はイワシやキビナゴなどの小魚で、これを追って水面近くまで浮くこともある。

釣期

釣期は夏から秋。例年の傾向から言えば、5月の連休明けごろから見え始め、11月いっぱい釣れる。

タックル

タックルはイシダイ用の少し太め。アラ(クエ)と兼用なら、アラ専用のものを使う。タックルの大きさは、さほど関係ないようだ。

磯から狙う『スジアラ釣り』解説 釣り方キホンと釣れない時の対処法タックル例(作図:TSURINEWSライター松田正記)

仕掛け

仕掛けはイシダイとほぼ同じでいいが、ハリだけ大きくする。最低でも20号以上あったほうが、すっぽ抜けによるバラシを軽減できる。最近は瀬ズレワイヤー、ハリスともに市販のものがある。

磯から狙う『スジアラ釣り』解説 釣り方キホンと釣れない時の対処法市販の仕掛けを使用(提供:TSURINEWSライター松田正記)

エサ

エサは時季によって多少異なる。序盤でエサ取りが少ない時は20cm前後のイワシがよく、これを1匹掛けにする。エサ取りが増えるころは25cmほどのサバやアジ。最もエサ取りが多い秋は25cm前後のアジや現地調達の生きエサを使う。

ちなみに生きエサはイスズミやマツカサがベスト。夜明け前に、オキアミをエサにしたミャク釣りやウキ釣りで釣り、バッカンで生かしておこう。

磯から狙う『スジアラ釣り』解説 釣り方キホンと釣れない時の対処法エサはイワシの1匹掛け(提供:TSURINEWSライター松田正記)

釣り方のキホン

では、キホンの釣り方を紹介する。

攻め方

攻め方としては、ちょい投げが基本。タナは10mほど。ただし、エサ取りが多い時は30m以上遠投し、20m前後の深ダナを探ることもある。

投げたあとは持ちザオで構え、サオ受けに置くのはエサの交換時や休憩の時だけ。仕掛けを入れた状態で置きザオにすると、魚が掛かった時にサオが抜けなくなる。

磯から狙う『スジアラ釣り』解説 釣り方キホンと釣れない時の対処法持ちザオで構える(提供:TSURINEWSライター松田正記)

アタリとアワセ(重要ポイント)

次はアタリとアワセ。これがスジアラ釣りで最も難しい。速いと、すっぽ抜けし、遅ければ根に潜る。どちらを選ぶかは、まさに賭けだ。

アタリは穂先が小さく揺れたかと思うと、一気に走り出すパターンが多い。ここでアワセを入れ、リールを力任せに巻く。この時、サオで聞いたり、ポンピングは不要。相手が小物であってもとりあえず、根を切ることが最優先だ。

取り込み

取り込みはリールを力強くだけ。2~3回の突っ込みに耐えれば、大半の魚は浮く。そのままサオを立てて手前に寄せて抜き上げる。掛かりが悪く、口元にハリが見えた時はギャフやタモを入れよう。

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