暦の上では春を迎えたが、まだまだ寒い日が続く。2月4日、天草の松島(熊本県上天草市)にキス釣りに出掛けたので、その時の様子をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
春は大物が狙える
松島のキスは真冬を除けば、おおむね1年を通して狙える。数が出やすいのは夏から秋だが、大物が釣れるのは春から初夏。
堤防や護岸などから、アオムシをエサにした投げ釣りで狙うのが一般的な釣り方だ。
樋合漁港付近の護岸でスタート
当日は午前8時ごろに現着。北寄りの風がやや強く、風裏になる樋合漁港近くの護岸に釣り座を構えた。同ポイントは前週に試し釣りした際、大型のキスが1尾釣れた場所で、期待が持てる。
エサのアオムシは30g用意し、エギング用のタックルを使用。これに軽くてもよく飛ぶホリデーライナーを装着し、ハリは食い込みやすい流線ケン付などをチョイス。まずはちょい投げで30mほど先から探りを入れた。
広範囲を探って20cm本命手中
ちょうど朝マヅメの時間帯だけに、1投目からの魚信に期待したが、全くアタリはない。それどころかエサがそのままの状態で残ってくる。
投げる位置を少しずらしながら広範囲を探るうちに、ようやくアタリが出た。しかし、ハリ掛かりには至らず、嫌なムード。「時期尚早」が頭をよぎった時だった。穂先がわずかに震え、少し待つとギュンと走った。
間髪を入れずにアワセを入れると、確かな手応え。小気味いい引きを味わいながら、釣り上げたのは20cmを超す良型のキスだった。
ベラやカサゴも顔見せ
連発を期待したが、アタリは続かない。そこで立ち位置をかえながら攻め続け、小さい誘いを入れてみた。これが的中したのか、同型のベラとキスが立て続けに掛かり、何となくコツを掴んだ。
アタリは断続的だが、ベラ、キス、カサゴがぽつぽつ。入れ食いとまではいかないものの、退屈はしない。