あとから見てみると、この日は水温が一気に1.8℃前日から下がっている。14℃。それは活性も低いはずだ。しかも満月回りの大潮の上げ止まりという難しい条件もあった。それでもめげずにキープキャスティングして、なんとか今季最大の28cmを引き出した釣行をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
大阪南港当日の状況
12月21日の大阪南港、汽水域、ほとんど川ともいえるような場所の、ちょっと奥に入った場所に淀みのような場所がある。そこが、橋から光が落ちてくる場所で微妙な明暗を形成する。
17時40分にエントリー。20時まで釣ると決めてスタートした。アジがいるのはほとんど間違いないと、頭から疑うことは捨て、いろいろと試してみる。水深は、5~6mくらいだろうか?0.8gのヘッドが、15カウントくらいで着底する。
この冬の大阪湾のアジは妙にボトムべったりで、まあ冬のアジングとしてしばしばあることではあるのだが、ここまで本当に底にタイトなことは珍しい。着底させて、サオ先のアクションで60cmくらい浮かしてふわーっと落として、ボトムを重点的にチェックした。
最初の1匹に1時間
くっきりとした満月が空にかかっていて、せめてもう少し曇っていてくれたら、と思う。満月周りは海のあちこちに光があるので、明暗に入る群れの密度が薄くなる。微妙なアタリすら感じられないまま、心もとない1時間を過ごした。ちょこちょこ場所を移動し、一番ホットなポイントにはプレッシャーをかけすぎないようにする。
フィネスで返事がないので、ジグヘッドは5~6mの浅い海(川だけれど)でも1.5gまで落とした。アクションのスピードを上げて、少しでも食い気のアジに無理やりでもリグを見せてやるイメージでいく。しかしそれも難しいかと思っていたところ、急襲してきた。
横走りするので大サバかと思ったら、いいアジだ。
リグを丸呑みしていた。やっぱり食うときはこういう食い方をするのだ、と自分の誘い方に自信を得る。スケールを忘れてしまったのだけれど、私の手幅から考えて28cmだ。
だがこの群れの密度は濃くなく、あとは続かなかった。居着きだからまだまだ狙えると思うのだが、その日の機嫌というものがある。
キワでセイゴと豆ちらほら
その後キワにメバルでもいないかと0.2gのヘッドを垂らしていたら、ミニセイゴがヒットした。リバーだなと思う。それから豆アジが3匹。合計5匹で2時間半の釣行を終えた。
正直数としてはまったく釣り足りないが、年末に最上級の型を出せてよかった。