東北地方で盛んなマダイジギング。昨今はSLJのターゲットとしてもメインになってきています。今回は歴史やブームの推移について紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)
東北のマダイジギング
昨今のSLJ(スーパーライトジギング)の盛り上がりは全国的になっていますが、東北では2000年代初期からライトジギングでマダイ釣りが盛んに行われてきた背景がありました。当時の青森ご当地タックルはメインラインはフロロカーボン5lb、ジグは40gをメインにしていたように記憶しています。私のマダイジギングもこの青森でのライトジギングの経験が基本となっています。
その後のタックルの進化で、マダイジギング自体も変化してきていますが、釣りそのものの基本は今もかわりないモノだと思います。今回は、私の経験をもとに東北のマダイジギングをご紹介していこうと思います。
東北マダイジギングの歴史
今でこそ、マダイはジギングの対象魚として認知されていますが、2000年代初期はまだ一般的にマダイは磯やボートからのエサ釣りが当たり前の時代でした。
あるネット情報からジギングでマダイが釣れると知ったのは青森県の日本海側でした。実際に青森でのマダイジギングを体験してみると、これが釣れる釣れる。1人で20匹オーバーなんて釣果もザラにありました。しかもサイズもよくて、50cmクラスがレギュラーサイズというのですから、マダイパラダイスといっても過言ではありませんでした。当時、日本で1番マダイが釣れるエリアだったと今でも思っています。
東北日本海のマダイジギング
青森県の日本海側のマダイジギングが火付け役となって、東北地方のマダイジギングは各地で盛んになっていきました。山形県の大瀬周辺、新潟の粟島周辺、秋田県の男鹿半島周辺など、以前からマダイがいた海域では、ライトタックルでできるマダイジギングは手軽さ、ゲーム性の高さから徐々に浸透していきました。
ジグの他にもタイラバ、インチクなどの漁具系ルアーが流行したこともあり、マダイ釣りは完全にルアーフィッシングのターゲットになって現在へと繋がっています。マダイは周期的に釣果が多い少ないを繰り返していますが、安定して釣れていて春の桜ダイシーズンには多くのアングラーで賑わっています。特に青森県の陸奥湾口の平舘周辺での乗っ込みシーズンは大型マダイが狙えることもあって、人気のエリアとなっています。
マダイジギングでの戦術では平舘周辺が日本のトップランナーだと私は思っています。