陸っぱりルアーフィッシング超入門 魚種毎の狙うべきレンジ(水深)は?

陸っぱりルアーフィッシング超入門 魚種毎の狙うべきレンジ(水深)は?

ルアーフィッシングで大事なのが、「レンジ」です。漠然と釣っていくだけでは、再現性がなく釣果も乏しいものに終わってしまいます。ここでは「レンジ」について解説します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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レンジとは「水深」

そもそも「レンジ」って?レンジとは、水深のことです。

以上、基本的には、本当にそれだけです。

ただ、海は広くて深いので、われわれは大体レンジを3つに区切って、表層、中層、ボトムという釣り方をします。そのどこかに魚がつくので、魚がいるかどうかを確かめるためには、1投で同じレンジを釣ってくる、ということが大事なのです。そして、二投目では別のレンジを釣る。簡単に言うと、そんなところです(本当は「コース」などがあるので、もう少し魚のサーチ面での手間はかかりますが)。

表層・中層・ボトムについては後述しましょう。

「再現性」について

そして、「再現性」ですが、ルアーフィッシングでよく使われる言葉です。魚には行動パターンというものがあって、それを見極めれば、同じ釣り方で何匹も釣ることができます。パターン化、つまり「再現性」をつかむことが、ルアーフィッシングの楽しみの大きな部分です。その見極めに、魚がどこに着くか、つまりレンジの意識は肝要です。

陸っぱりルアーフィッシング超入門 魚種毎の狙うべきレンジ(水深)は?再現性をもって釣るためにはレンジの意識が必要(提供:TSURINEWSライター井上海生)

魚のいるレンジを考える

魚がいるレンジについて、まず、おおまかな説明をしましょう。

日中、ルアーフィッシングでは「デイ」とも呼ばれる時間。魚は深いレンジに入ります。これは、人の姿を見切るため、また、日中にしか目が利かない他の捕食者(青物など)から身を隠すためという意味があります。

夜。夜目が利く魚は、わりと浅いレンジまで出てきます。アジ、メバル、タチウオ、チヌやシーバスなどもそうですね。特にメバルは顕著で、メバルは、海の表層、本当に水面直下に出てきます。だから、基本は、軽いジグヘッドを使って表層だけを釣るというわけです。

陸っぱりルアーフィッシング超入門 魚種毎の狙うべきレンジ(水深)は?デイ&ナイトでかわるレンジ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

レンジのカウントと3つの層

表層、中層、ボトムという3つのレンジについて。

その前に、カウントダウンという技術(いや、考え方?)を紹介しましょう。ルアーフィッシングでレンジ管理するために、必ず理解しておかなければならないものです。

カウントダウンとは、ルアーを投入してから、イトふけをとり、その名の通り、カウントを読むことです。沈むルアーならば、1、2、3、4、5……と読むことで、必ず海中にルアーが入っていきます。そのカウントを意識して、1投につき、水平方向に同一のレンジを釣ってくるのです。

では、表層、中層、ボトムに話を戻します。特にカウントダウンが命ともいわれるようなアジング(アジのルアーフィッシング)を例にとって、考えていきましょう。

表層とは、海の海面直下のレンジ。アジングならば、5カウント前後です。

中層とは、海の深みの中くらいのレンジ。アジングならば、10カウント前後です。

ボトムとは、海底のこと。アジングならば、15カウント前後です。ただ、アジングでは必ずしもリグを着底させる必要はないので、15カウントを最深ボトムとして割り切るという意味で、筆者は「ボトム上」という考え方をしています。

陸っぱりルアーフィッシング超入門 魚種毎の狙うべきレンジ(水深)は?カケアガリなどではボトムは切って釣りたい(提供:TSURINEWSライター井上海生)

それぞれのルアーの重さで、具体的にどれくらいのレンジが入るかは、大きな違いがあります。たとえば流行のショアジギングで、30gのジグで5カウントのレンジが入れば、おそらく5mくらいは沈んでいるはず。本当に食い気マンマンの早朝の青物ならば無視されるかもしれません。操作するルアーの重さとレンジ、その関係も頭に入れましょう。

次のページで釣り物別のレンジを紹介