マダイ狙いで鹿児島港の北ふ頭沖堤防へ釣行した。反応のない時間もあったが、潮がわりのタイミングに食いが立ち57cmを頭に3匹の釣果を得たので、その模様をお届けする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・山﨑岳仁)
北ふ頭沖堤防でマダイ狙い
7月11日、釣り仲間の田畑さんとマダイ狙いで、北ふ頭沖堤防(鹿児島港)へ釣行してきた。
ここはシーズンによってクロ、マダイ、イシダイ、青物などさまざまな魚種が狙え、週末になると多くのアングラーでにぎわう。しかも港を出て5分程度と近く、雄大な桜島を背に、お手軽でありながらも本格的な釣りを楽しむことができる場所である。
ここでの釣りは私自身1年ぶりぐらいなのだが、今回同行した田畑さんは3週連続で釣行していて、良型のマダイが釣れているとのことでワクワクする。
午前4時30分、鹿児島港へ到着。相変わらず多くのアングラーでにぎわっている。午前5時、いつもお世話になっている天竜丸に乗り込み出船。ここには3つの沖堤防があり、南から順に1番、2番、3番と呼ばれている。
今回私たちが降りたのは2番。その中でもちょうど真ん中ぐらいの場所に釣座を構えた。
底潮動かず難渋
まずはまきエサの準備。今回はオキアミのボイルを1角のみで一日分。浮かないように、しっかり海水に漬け込んだ。
次に、図の仕掛けを作る。もう少し早い時期だと、クロ釣りの延長で軽い仕掛けでゆっくり落としていってもいいのだが、エサ取りや食いダナがサオ2本、3本……と深いだろうということで、重ための仕掛けで釣り開始。
田畑さんの話によると、期待がもてるのはやはり朝マヅメと潮の変わりめとのこと。
少量のまきエサを足元にぱらぱらとまくと、潮はゆっくりと右へ流れているようだ。ウキ止めをサオ2本の所に付け、そこから先はゆっくりとサスペンドしていくようにしてある。
仕掛けを入れていくと、なじんだところでサスペンドしていくが、底潮はほとんど動いていないようで、真下に落ちていく。「底潮がまったく動いていないのは厳しいなあ」と思っていると、案の定まったく何のアタリもなく、そのまま2時間がすぎた。
潮が変わり57cm良型マダイ
8時前になったころ、潮が少し変わった。今まで右に流れていた上潮が少し右に流れだしたので「あれ、潮が変わったな」と思った途端、いきなり手元のラインがバチバチと弾きだされた。
結構な引きでサオが何度かのされたが、何とかかわし、上がってきたのは大型のマダイ。タモに収め、メジャーで測ると57cm。久しぶりの大ダイだ。
さらに追加しようと同じように仕掛けを入れるが、上潮のスピードが増していて、仕掛けがなじんでサスペンドしていくと真下に落ちていくといった釣りづらい状況。ガン玉を追加したり仕掛けを入れるポイントを替えたりするが、なかなか状況を打破できない。
40cm超え本命追釣り
あの手この手と試すが、本アタリにはつなげられずに2時間が経過。それまで左に流れていた上潮が再び右流れに。「お、潮が変わった。チャンスかな」と話していると、ラインがバチバチと弾きだされるアタリがでた。
アワセを入れるとグーンとサオに乗るが、先ほどではない。タモに収まったのは40cmオーバーの食べごろサイズのマダイ。
この直後に田畑さんもサオを曲げており、上がってきたのは同型の食べごろサイズ。この後も2人で代わる代わるサオを曲げるが、上がってくるのはすべてチャリコ(小ダイ)。
2人でしばらくチャリコと遊んでいると、潮のスピードが増し、ここからまた音信不通に。