食の最高峰はミシュランガイドの3つ星と言われるが、庶民の最高峰グルメと言えはB級グルメだろう。今回は過去にB-1グランプリ(ご当地グルメの祭典)に輝いた、富士宮やきそば&田貫湖を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 山口勝治)
全国的知名度の富士宮やきそば
日本一の富士山を目の前にする静岡県富士宮市はうまいものの宝庫。富士山麓の湧水を使って作る料理にまずいものはない。
そんな富士宮を代表するグルメが『富士宮やきそば』だ。B級グルメナンバーワンを決める大会・B-1グランプリでは第1回、2回と連続優勝。第3回では特別賞を受賞した輝かしい実績を誇る。
富士宮やきそばの、いちばんの特徴は麺のコシ。一般的な軟らかいやきそば麺とは違い、噛み応え十分なほどのコシの強さに驚く人も少なくない。
やきそば麺の多くは、蒸したあとに茹でる工程を経るが、富士宮やきそばは蒸した後、急速に冷やして油で表面をコーティングするため強いコシ麺に仕上がるのだ。
具材は新鮮なキャベツ、油カスや豚肉または、イカ玉を使ったものが主流。おいしさの決め手になる味付けは、さらっとしたタイプのウスターソースに、風味豊かなイワシの削り節を振りかけてある。これがたまらなく美味で、一度口にしたらやみつきになること確実だ。
富士山麓の好環境・田貫湖
こんな『富士宮やきそば』を味わうなら、同市にある『田貫湖』でヘラ釣りを楽しもう。
断層活動によって隆起した古富士泥流の窪地を拡大させて形成した周囲4kmほどの人造湖。標高が高く、朝霧高原の一角に位置する。
水深は平均3本ほどで、水質は良好。富士山を望む風光明媚な環境のなかでの釣りは、まさに至福の時間だ。
スタイルは桟橋と陸釣りのみだが、ヒットする魚は良型ばかり。ただし桟橋はこの時期とくに人気で、早朝から満席になることが多い。桟橋に入れないことも想定して、釣り台とカートを持参しておいたほうが無難だろう。
田貫湖の釣り方とエサ
釣り方は宙でも底でも楽しめて、エサは両ダンゴがメイン。これからの最盛期は、どこのポイントでもまんべんなく釣れるので、ポイントによって釣果に大差はない。
夏は、一本松桟橋や桜並木が午後になると日陰になるのでオススメ。だが駐車スペースから距離があるので、カートがあると便利だ。
竿は宙、底釣りともに9~15尺まであれば対応きる。だが場所によっては根掛かりする所もあるので、いちおう18尺以上の長竿も1本用意しておくと安心だ。
湖畔には大規模なキャンプ場が併設されているので、家族サービスを兼ねた釣行も可能。
この夏は美味しい『富士宮やきそば』を食し、美しい『田貫湖』でヘラ釣りをぜひ味わってみては。
<週刊へらニュース 山口勝治/TSURINEWS編>
田貫湖
入釣料:大人¥700、中学生以下¥100(いずれも管理事務所で購入するか、現場徴収)。釣り台用意、例会以外ノーフラシ。
問い合わせ:管理事務所 TEL0544(52)0155