クロダイ狙いのフカセ釣りにおいて、コマセ(まきエサ)のレシピはとても重要です。今回は、乗っ込み~初夏にかけての配合術を解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
乗っ込み期のクロダイ
クロダイが産卵のために浅場に回遊する「乗っ込み」が始まるとフカセクロダイ釣りシーズンが本格化し、多くの釣り場でクロダイを狙う釣り人を見かけます。早い地域では2月頃から乗っ込みが始まりますが、地域や水温によって乗っ込みが始まるタイミングに差があるので、乗っ込み直前の時期はこまめな情報収集が欠かせません。
乗っ込みシーズンのクロダイは産卵前に体力をつけるために食欲旺盛で、数釣りと型狙いどちらも楽しめます。また、沖から回遊してきた綺麗なクロダイが多く釣れることも乗っ込みの魅力です。
しかし、クロダイが産卵モードに入ると積極的にエサを探すことが少なくなります。産卵を終えた後も、体力を回復するためにあまり動かずじっとしていることが多くなるようです。初夏になると体力を回復したクロダイが再び釣れるようになります。
状況に合わせてエサを配合
フカセクロダイ釣りでは配合エサの選択がとても重要で、乗っ込みシーズンから初夏にかけては状況に合わせて使用する配合エサを変えることが釣果を伸ばすコツです。シーズンやタイミングによってクロダイの動きや活性は大きく異なり、釣果を左右する要因にもなります。クロダイの動きに合わせて狙い方も変わってくるので、配合エサを状況によって使い分けることが重要です。
春先の乗っ込みから産卵後の初夏にかけては水温が上昇するタイミングなので、エサ取りの多さや活性にも変化があります。釣行前にはあらかじめ最新の情報を入手しておくと、状況に合った配合エサを選びやすいです。
乗っ込み期の配合エサ
乗っ込み期の配合エサの選び方について紹介します。
集魚力が高いもの
乗っ込みシーズンは水温が低めであることも多く、クロダイの活性が上がらず食いが渋いことがよくあります。このような場合には活性や食いを高められる高集魚タイプの配合エサが効果的です。水温が低く、エサ取りが少ない時期なので高集魚タイプの配合エサを積極的に使用しましょう。
濁りが強めのもの
乗っ込みシーズンは日や時間帯によって釣果にムラがあることが多いので、濁りの強い配合エサで回遊してきた群れをできるだけ長く足止めすると釣果が伸ばしやすいです。また、乗っ込みシーズンは水温が低いことも多いので水中の透明度が高く、クロダイが警戒しやすくなっています。配合エサの濁りはクロダイの警戒心を解く効果もあるのでオススメです。
やや遅めに沈むもの
乗っ込み最盛期になるとまきエサに寄ってきたクロダイが競い合うようにしてエサを食べることもあります。
状況によってはクロダイが浮き気味になるので、中層狙いにも対応している沈下スピードがやや遅めの配合エサを使用すると効果的です。