紀州釣りでクロダイ&キビレ9匹 ステージ作りがキモ【愛知・常滑港】

紀州釣りでクロダイ&キビレ9匹 ステージ作りがキモ【愛知・常滑港】

12月7日、季節風に強い常滑港でサオ出しとなった。紀州釣りでクロダイ&キビレ9匹をゲットした釣行をレポートしたい。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫)

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常滑港でクロダイ釣り

最近は愛知県の常滑港釣行が多いが、これは仕方がない。季節風が強く吹いたりした場合、知多半島の南知多町では風裏がないため。そしてもう1つは、私の休みの日に限って季節風が強いからだ。そのため常滑港の常連たちからは「風男」と言われている。

12月7日、今日も昼前から季節風のため常滑港でサオ出しとなった。だが、ここ数日はこの時期にはありえないほどの暖かさで、10月上旬並みとのこと。常滑港は季節風が吹いても、後ろからの風を少し我慢すれば良型のクロダイが釣れることで知られている。

紀州釣りでクロダイ&キビレ9匹 ステージ作りがキモ【愛知・常滑港】タックル(作図:週刊つりニュース中部版 APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫)

釣果左右するダンゴ作り

さて釣り座も決まったところで早速ダンゴ作りから始める。用意したコマセは、マルキユーのウキダンゴXをベースに細びきさなぎ、濁りオカラに海水300ccを入れ、続いてチヌスパイスと大麦300cc、アミエビ800cc(アミエビのエキスは取る)を加える。アミエビのエキスを吸わせるために少し時間を置いてから、再度全体にアミエビが行き渡るまでよく混ぜ合わせて完了だ。

付けエサはマルキユーのくわせオキアミ食い込みイエローを用意した。タナ取りは仕掛けにダンゴを付けてからゆっくり測ればいいので、ダンゴの空打ちはしない。

1投目からアタリ

準備ができたところで、まずはダンゴを付けてタナ取り開始。当日の潮回りは干潮が午前7時24分。今がちょうどその干潮時間だ。ここから上げ潮に向かうため、何か釣れそうな雰囲気だった。4投ほどでタナ取りも終わり、本格的にダンゴ釣りの開始だ。

1投目を投入すると、いきなりボラアタリらしいウキの動きが出た。今日は入れ食いになるのかと、想像するだけでワクワクしながら本アタリを待つ。けれどウキにアタリが出ないので仕掛けをゆっくり上げてみると、付けエサはきれいになくなっていた。

今回もチンタがいるようだが、なぜかウキにアタリが出ない。タナが合っていないのか。ここはタナトントンにして様子を見ることにした。しかし、何度投入しても毎回同じパターンで付けエサがなくなっている。このままいけばせっかくの上げの時合いが終了してしまう。

紀州釣りでクロダイ&キビレ9匹 ステージ作りがキモ【愛知・常滑港】アタリを待つ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫)

アタリ出す「ステージ作り」

試行錯誤の末、水温が下がってきていることは明白なので、クロダイにしっかりアタリを出させるためのステージ作りをしなくてはと思い、仕掛けを投入した後にガチガチに握った小さめのダンゴを5個投入する。

これを約30分間続けてみた。ダンゴの減りは当然早くなる。これで畳2畳ほどのステージが出来上がったと想像し、その場所に仕掛けが流れるように工夫する。
その効果がやっと出たのは午前10時すぎの潮止まり近くになった時だ。

今まで沈黙を守っていたウキが突然動いた。「ボラか?本命か?」とワクワクしながら本アタリを捉えると、引き込みは小さいが、クンクンと小気味いい引き込み。本命に間違いない。姿を見せたのはキビレだった。

1匹釣れたので魚が寄ってきたなと思い手返し良く仕掛けを投入。ダンゴが割れてウキのトップが浮いてきた瞬間、そのまま海中にスーッと入るアタリが連発して4匹追加。サイズは25cm級の小型ばかりだが、釣れるだけましだ。

27cmクロダイ手中

ところが、ここから厄介なボラアタリが出るようになり、クロダイアタリと見分けがつかなくなる。ボラ3に対してチンタ1の割合だ。こうなると、ボラを避けるために本命が食うまで待つしかない。

しばらく待っていると、ウキのトップ全体が海中に引き込まれる大きなアタリが出た。反射的にアワセを入れると、しっかりとした引き込みでサオが大きく曲がった。良型とはいえないが、浮いてきたのは27cm。チンタから少し成長してきたクロダイゲットだ。

紀州釣りでクロダイ&キビレ9匹 ステージ作りがキモ【愛知・常滑港】27cmクロダイ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・日間賀島波止釣友会・中村輝夫)

残念ながら風が強くなってきたが、まだ釣れているのでもうしばらくサオを出す。ダンゴが割れてから長い時間が過ぎたころ、再び本アタリがきて同型をゲットした。

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